「ある朝、気がかりな夢から覚めカーテンを開けると、そこは雪国だった」
カフカの「変身」と川端康成の「雪国」をごちゃ混ぜにして書きだしたからと言って、私の書く文章が格調高くなるわけではない。
であるが11月27日、目覚めてカーテンを開けると目の届く範囲は全て白く覆われていた。
まだ寝雪にはならぬだろうが、いよいよである。
外出するにも、まずは車に降り積もった雪を落としてからでなければ発進も出来ず、それ以前に自宅のアプローチを除雪しなければ足元がおぼつかない。
かように労力が必要となるのが、北国の除雪作業、通称「雪ハネ」と呼ばれる作業である。
私が子供時代、この「雪ハネ」は子供の仕事であった。
大雪が降ると、建付けの悪い隙間風が入る官舎の部屋で、布団にくるまり愛らしい寝顔で惰眠をむさぼる私に蹴りをくれ、「さっさと起きて雪ハネに行ってこい!!」と、どやし付ける心優しいい母親であったが、当時、どこの家庭でもそんなものだったろう。
ところが最近、子供が雪ハネをしている姿をトンと見かけなくなった。
プラスチック製のおもちゃスコップを片手に、母親の後をチョコチョコとついて回る愛らしい幼子の姿は見かけるが「雪、残すまじ!!」と、気合を入れ除雪に励む子供の姿を見かけない。
見かけるのは肩で息をしながら除雪する、親の姿ばかりである。
これもゆとり教育の一環か?
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