RE/MAX エージェント奥林です。
私は業務として不動産仲介業だけでなく、セミナー講師やコンサルティング、各種媒体への執筆活動も手掛けていいます。
個人オフィスの名刺を渡して、裏面に記載された取り扱い業務をご覧になった方はかなりの確率で
「セミナー講師やコンサルティングは分かるけど、執筆?」と、不思議な顔をされます。
私の”怖い顔”と執筆が上手く結びつかないのか、それとも不動産業界で執筆活動を行っている方がすくないのか定かではありませんが(執筆依頼を受けている出版社によると、本当に少ないようです。書けるというので依頼しても誤字や脱字が多く、内容についてもコピペ中心で参考にもならない短いブログを書いてくるとのこと。難解な不動産知識を分かりやすく書けるライターは万年、人手不足とのことです)
その後によくある質問が
「執筆で幾らぐらい稼げるのですか?」
「どんな媒体に書いているのですか?」
この2つです。
確かに気になりますよね。
分かります。
私の場合、という前提ではありますが赤裸々にお教えしましょう。
まず執筆料は掲載媒体によって異なるので一概には言えません(話を振っておいて、いきなりそれかい!!)
あえていうなら平均1文字単価で4~10円ぐらいでしょうか。
執筆する文字数は依頼してくる出版社によって異なりますが、平均で2000~5000字です。
たまに20,000~50,000字などもあります。
連載で継続的にお受けしているものが大半ですが、紛れ込んでくる単発オファーのコラムだと1本につき¥20,000円~¥50,000円と、文字数ではなくテーマで1本あたりでギャラが提示されます。
このような場合には文字単価が上がります。
最低賃金が全国平均で時給換算902円(北海道は861円)ですから、文字単価10円で計算すると約90文字になります。
つまり400字詰め原稿用紙の約4分の1で、最低賃金を稼ぎ出す計算になります。
原稿用紙を文字で埋めるだけの作業だけでしたら、ものの5分もかかりません。
これだけを聞くと
「まあ、なんて楽して稼いでいるんでしょう」
と思われますが、世の中にそんな楽な仕事はありませんから!!
内容も深く考えずに書くだけなら1時間_1,000字は超えますから、時給換算ですと¥10,000円を超えます。
ところが、RE/MAXブログのようにギャラが出ない(くれてもいいんですけどね、私は……。と、いうより下さい!!)肩の力を抜きまくり、自由奔放に書いているブログならイザ知らず
毎回違うネタで依頼される依頼内容に応えるためには、お世辞にも頭が良くない私のような人間は寝る間も惜しんで情報をインプットする必要があります。
まさに二宮金次郎状態です。
トイレやお風呂でも参考文献や各種研究論文・最新の裁判判例を読みふけり、マーカーで重要箇所にマーキングします。
もちろん勉強にはなっていますが、これらの時間を勘案して時給換算すると、それはもう……(悲しくなるので計算したくありません)
そのようにして書き上げた原稿は、いったん寝かせます。
そしてある程度、期間を開けてから推敲とリライトが待ち受けています。
この時に下手をすればコラム1本、まるまる書き直しすることもあります。
だって、自分が客観的に読んで面白くない記事を、第三者が見て面白いはずがありませんから。
もちろんコピペは厳禁です。
それ以外にも大勢のライターが書き尽くしたネタも重複は許されず、独自の視点で分かりやすく書けなければ一回や二回はお付き合いで依頼が来ますが、その次はありません。
さらに出版編集のダメだし(いわゆる編集の“赤”ってやつです)
「奥林さん、指摘部分の表現は間違っていますから書き直して下さい。ダラダラと文字数が多すぎます。もっと簡潔に書くようにいつも注意しているのに、貴方って人はそもそも性格が悪くて、顔が怖くて…」
実際にはここまで酷くはないですが、淡々とダメチエックされ書き直します。
怒られるより褒められる方が好きな私としては、出来る限り編集に面倒を掛けないよう情報に気を使い、文章力を引き上げるための努力も欠かすことが出来ません。
執筆としては現在のところ、不動産に関する専門的な分野でしかお受けしていません。
ただ出版社の方とのZoom_MTGなどで雑談すると
「競売立ち退き案件でトラブルが発生し、反社会勢力のスタッフ7名に拉致監禁され人里離れた山にお持ち帰りされ埋められた件」や
その状態で脱出できるかを、身をもって検証した
「垂直に埋められたら人間は脱出できるか」
など、実体験にもとづいた話が面白いらしく
「是非、赤裸々なエッセイとして執筆を」
とオファーを戴きますが、とてもお引き受け出来ません。
それでなくても、連載を戴いているクライエントにはご迷惑をおかけしているのに……
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