投資物件も含めてであるが、不動産コンサルを業としていると「手頃な金額の物件があってので意見を戴きたい」と、セカンドオピニオンとして物件の総合評価をして問題がないかなどの助言を求められる場合がある。
誰しも不動産を購入する場合「安ければ安いほうが良い」のは当然だ。
確かにまったく同じ条件であればその通りなのだが、不動産は大量生産品とは違い「特定物」である。
ちなみに特定物とは取引の当事者が個性に着目した取引の目的物のことであるが、当事者にとってこの世に唯一の存在であり、別の物による代用は不可能であるとされる。
たとえ同じデザインの建売建売が並んでいても、窓配置や微妙な方位のズレなどによりまったく同じ物は存在しないと言えるだろう。
であるから、一般的な流通相場よりも価格がお安いからと言って「なぜそのような価格なのか」を把握していなければ購入後に後悔することになる。
日本トレンドサーチが某新築業者と全国の男女1000名を対象におこなった「家を購入したときに重視したこと」についてのアンケートによれば、実際に住宅を購入した方の40.9%は予算を重視したとのことだった。
予算ありきに「異論」を唱える気はないのだが、予算ばかりを重視して他のことを見落とすと後悔することになる。
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