自分自身が長らく不動産業界に携わり、様々な不動産営業マンや会社を見てきたのだが、旧態依然の古い慣習に染まってしまう優秀な若手営業マンを見ると切なくなる。
不動産業界の未来を憂う気持ちからだ。
最初は「コレ、絶対にオカシイですよ!!」と語気粗く意見していた若手営業マンが、数年も業界にいると悪しき慣習に異を唱えず、受け入れてしまう。
たとえば、仲介手数料の両手取引問題。
売主・買主双方の代理人となり報酬を得ることが、利益相反の関係ではないかといった問題であるが、それについては先日のブログでも書いたので重ねて自論は展開しない。
だがその問題の根底にあるのは、「物件囲い込み」の問題である。
これは特に、大手不動産仲介業者において目立つ行為である。
宅地建物取引業では、一般媒介を除く「専属専任」や「専任」媒介を締結した場合には、それぞれ5営業日・7営業日以内に、広く買主を募集するため業者ネットワークである「レインズ」へ登録が義務付けられている。
大手であるからもちろん登録はしている訳だが、物件の販売状況について確認すると「商談中です」といってブチッと電話が切られる。
業者間における「商談中」とは、買い手の希望者が存在し「買いつけ証明書」が提出された契約前段階を意味するのだが、電話したこちら側からは本当に商談中かどうかは伺い知れない。
商談中と返答されたから、商談中なんだなと思うしかないのである。
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