RE/MAXエージェント奥林です。
1月14日にコロナにより緊急事態宣言が2府5県に拡大され、合計で11都府県まで拡大されました。
終息を見せないコロナ騒動ではありますが、ニュースなどで見る8時以降の繁華街の風景で閑散としているところもあれば、まったく意に介さず人であふれている映像が流れます。
若かりし頃には人一倍、夜遊びを経験した私ですので緊急事態宣言下でも夜遊びをしたい気持ちは理解出来ます。
自分が子供ではないと思うなら、自分一人で勝手に罹災して苦しまれれば宜しい。
ですが結果的には自分の周りに、害を振りまくことになる。
人手不足で疲弊している医療関係者の方々や、瀬戸際で食い止めようと日夜頑張っている方々のことを考えれば、もう少し行動のしかたを考えなければいけません。
「大人」とは自分で行動の責任を取れる人のことです。
お家時間が退屈であれば、ゲームをするなりZOOMなどでコミュニケーションを取るなどいくらでも方法はあります。
個人的なお勧めは、やはり本を読むことです。
何度もブログで取り上げていますので、私の本好きはあらためてご説明をすることもないのですが「体育会系文学中年」を自称する私でも、読んでいない本は無数にあります。と、いうよりも読んでいない本の方が圧倒的に多い。
なんせ日本における1年間の出版数は75,000強で、1か月にすると6,000冊以上の計算になります。
雑誌なども含めた玉石混交の出版物総数ではありますが、読むスピードが追い付くはずもありません。
1日中、書斎の安楽椅子に座り好きな本を読み続けていられるのなら良いのですが、生活のためには望むべくも無く読書時間が限られます。
そうなると、読むべき本を選ぶしかありません。
必然的にベストセラーよりも、幾多の時代を生き抜いてきた古典が読書の中心になります。
ところが最近、出口治明さんと並んで敬愛する明治大学文学部教授の斉藤考さんの本を読んでいて、ふと
「そう言えば、学問のすすめって読んでいないな」と気が付きました。
「学問のすすめ」については説明するまでもないでしょうが、1872年から1876年の間に全17編が分冊発行されたものを1880年に「合本」して1冊の本にまとめた、福沢諭吉の執筆された本です。
冒頭の「天は人の上に人を造らず」と言うセリフは誰しもがそらんじることが出来るほどですが、それ以降に何が書かれているのかについてはほとんどの方が知らない(当然、私も知りませんでした)
考えてみれば明治の啓蒙思想家で慶應義塾の創始者でもあり、お札にもなっている先生の本を読んでいないのは、自称読書家としては恥ずかしい限りです。
海外文学にばかり目を向けず、読まなければと思い立ち読んでいる途中のロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」を放り出して読み始めました。
これが、すこぶる面白い。
長い年月残っている書籍に外れはありませんが、その中でも腑に落ちる。
「天は」から始まり人々の権利平等を前提として、その権利に甘んじて自由を謳歌し「学問」の義務を怠る人々を痛烈に批判しています。
これら古典の魅力でもありますが欠点は「力」があるということです。
言い換えれば「毒」と言っても良いかもしれません。
一言の言葉に重みがあり、その都度で考えさせられます。
気になる箇所を繰り返し読み直して初めて腑に落ちる、を繰り返しますので簡単に読み進めることが出来ません。
考えると言う作業には、不思議と体力が必要で気力・体力が充実していなければこれらの古典に立ち向かうことが出来ません。
そう言えば、私が好んで通う美術館でも同じことが言えます。
絵画を前に、近づいたり離れたりしながら作品の持つ陰影や書かれた時代の作者の心情を考えます。
下手をすると、10作品も鑑賞しないうちに精神疲労でクタクタになります。
コロナを抑え込むには、可能な限り私たち一人が罹災しないための努力が必要です。
お家で時間が空いたら、古典に親しんではいかがでしょうか?
必ず得る物があります。
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