のっけから私事であるが、私はテレビをほとんどみない。
例外はニュースや気になるNHKの特集番組であるが、それ以外、自らの意志で見ることはない。行きつけの居酒屋で一人盃を傾けながら、つけっぱなしのテレビを何気なく目にすることはあるが、その程度である。
トレンドを理解するためにある程度は観る必要があるかも知れないが、どうにもその気にならない。
理由は明白で、言葉の乱れを不快に感じるからだ。
例えば「ムカつく」という言葉。どんな怒りであってもその感情が一言で済んでいる。同様に「かわいい」や「ヤバい」もあるが、あらゆる好ましさ、すべての不快感がそれら一言で表現される。
このような用語は、ウイットに富んだ表現を考えるまでもなく用いれるのだから便利このうえない。
ちなみに、「ウイットに富んだ表現」とは知的で気の利いた発言が当意即妙に出てくるようなさまを表す。いわば思わず感心するような知的レベルの高い応答が咄嗟に出てくるさまのことで、言い換えれば 「機知に富む」とでもなろうか。
そもそも人間の感情は一言で表現できるほど単純ではない。
「怒り」と言っても様々な段階がある。これを楽だからという理由で「ムカつく」と表現していれば、意思の疎通は可能なのだろうが人間本来の持つ感情の機敏さや陰影などが失われていくことになるだろう。
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