「既存住宅流通量指数」はご存じだろうか?
国土交通省が登記データをもとに、個人が購入した既存住宅について、移転登記量を加工・指数化したものである。
つまりこの指数量を比較することで、中古住宅(既存住宅)の流通量がどのように変化しているかが確認できるのだ。
これまでは四半期ごと、それぞれ6・9・12・3月の4回、公表されてきたのだが今年度4月以降、試験運用ではあるが毎月公表されることになった。
これも国土交通省が、これから既存住宅流通量が増加していくであろうことを見越してのことではないか。
昨今の円安・原材量高騰などの余波を受け、マンション・戸建てを問わず新築分譲価格は上昇するばかりで、主要な政令指定都市の新築マンションのほとんどは市井(しせい)の勤め人が購入できる金額を超えている。
販売広告などをみると一体、誰が購入するのは不思議になるほどだ。
そのような物件が売れていると聞けば、なんとも豪奢な人もいるものだと思うが、海外の投資家が購入しているケースも多く実需として売れているのかははなはだ疑問だ。
このような高値がいつまでも続くはずはなく、バブルのような状況の終焉を予想している研究機関も多い。
もっとも、新築が購入できない価格になっても住宅を必要としてる方はいるのだから、そのような方々は既存住宅市場に流れている。
微増ではあるが徐々に既存住宅流通量指数が増加しているのがお分かりいただけるだろう。
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