タイトルとした「知・好・楽」という言葉はご存じだろうか?
論語の「これを知る者はこれを好むものに如(し)かず。これを好むものはこれを楽しむものに如(し)かず」を要約したものだ。
この場合の「知る」は知識の獲得を意味しており、不動産においては基本的な基礎知識、たとえるなら宅地建物取引士の資格取得のために学習している状態であろうから、少なからず楽しい状態ではない。
そこから少し成長して自ら学ぶ姿勢が出てくる時期を「好む」としているが、私の知る限り大半の不動産業者がこの場所で立ち止まってしまう。
日常業務のため法改正や不動産市況にも敏感であるし、必要に応じて学びもしているが楽しんではいない。
もっとも、会社に属している状態であれば上からも下からも無理難題を押し付けられ「一体、どうしろと言うんだ……」と愚痴りたくなるのが日常で、心から楽しむ余裕もないのだろう。
そのような状態でも楽しんでいる方がおられれば敬意を表するが、多くはあるまい。
私自身も勤め人時代、心から毎日を楽しむ余裕などなかった(毎日が苦痛と言う意味でもないが)
勤め人でいる限り、心の欲するまま全てに動けるなど夢物語だ。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」は夏目漱石の草枕で冒頭に用いた言葉であるが、少なからず人と関りを持つのが仕事であり、下手をすれば家族よりも顔を突き合わせる時間の長い会社の同僚との関係は頭の痛いところだろう。
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