タイトルの破邪顕正（はじゃけんしょう）とは仏教用語で「邪な考えを打破し正しい考えを顕彰する」といったほどの意味だ。
数少ない語彙を自慢気に開陳しているようで恐縮だが、先日の1月16午前、東京都港区六本木のビルで発生した爆発火災の報道を耳にして、この言葉を思い出した。
ガス爆発の原因が、不動産会社の従業員によるスプレー缶のガス抜き作業によると報道されていたからだ。
根本的な原因などは調査中とされているが、私が活動する北海道札幌市で2018年12月、道内で手広く事業を行っている某賃貸不動産会社の従業員が、120本もの消臭スプレーを廃棄しようとして爆発させ50人を超える負傷者と、近隣のマンションや店舗などに重大な被害を与えた事件が発生したことを思い出した。
事故発生の当時、その近辺で業務を手掛けていたこともあり事故の翌日には現場周辺を訪れたが、通行が規制され、生々しい事故の痕跡を確認することができた。
事故の発生した場所は居酒屋やジャズ喫茶などが店舗展開していたが、そのような店の多くは営業を再開できず廃業に追い込まれた。
また近隣に知己がいることから何かと相談を受けたのだが、弁護士を介しての保証についても実害を補えるほどの提示額ではなく、また対応も杜撰であった。
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