RE/MAXエージェント 奥林です。
私の活動する北海道札幌市において、年末から新年に向けて一気に大雪が降りました。
雪が降ると、一戸建てにお住まいの方は除雪作業に追われます。
北海道の道庁所在地でもある地政令指定都市、札幌とは言え中心部を離れた区に存在する一戸建ては、敷地もそれなりに大きく、正確に調べたことはありませんが50坪以上のところが大半でしょうか。
用途は住居地域以上が多く、建蔽率は40%から60%ですので北側斜線制限などを考慮せずに言えば下屋は概ね20坪から30坪となります。
壁芯で隣地境界から50センチ以上離していると想定して犬走などは除雪しないにしても、前庭はそれなりの広さになります。
もちろん土地が広くなれば、アプローチ部分はもっと広くなります。
私達が子供時代には、除雪は子供の仕事でした。
雪が降ると、たたき起こされ「さっさと除雪してきなさい!!」と、怒鳴られたものです。
雪に含まれる水分量により異なりますが「べた雪」と呼ばれる雪はとにかく重量があります。
子供には(大人でも)なかなかにつらい作業です。
高齢者などには、特につらい作業です。
私は幸いなことに現在、分譲マンション住まいですので除雪作業をせずに済んでいます。
駐車場も管理組合が期間契約している大型重機が、積雪があるごとに素早く乗り入れて除雪を行ってくれますので、せいぜい車に積もった雪を下す程度です。
散歩や車で移動中に見かける、お年寄りが喘ぎながらスノーダンプを押している姿を見るにつけ思うことがあります。
いわゆる「戸建て信奉」です。
曰く「マンションは建物だけの権利で土地を持っていないから資産的価値が無い」
曰く「財産として、この家は守り抜く」
比較的に土地が購入しやすい価格で供給されている地域でのセリフです。
私は不動産業ですから、クライエントが望まれれば適した物件をお世話するのが仕事です。
但し、クライエントのことを考えずに単なる売り子になるのであれば、とうに不動産業を廃業しています。
例えば「田舎暮らし」です。
テレビ番組などを中心に「ゆうゆう自適の田舎ぐらし」や「ソロキャンプ」などスローライフへの憧れでしょうか、自然あふれる北海道に故郷の憧憬を求めて、余生は田舎で優雅に暮らしたいとの相談を受けることがよくあります。
気持ちは良くわかります。
関連するテレビなどを見ると、本当に楽しそうに笑顔で生活している風景が映し出され憧れるでしょう。
ですがバラエティー番組では、断熱性が低い住宅に住み続けて、ヒートショックによりお年寄りが何人お亡くなりになっているか報道しません。
老いた体に鞭を打ち、外気温の低い場所でスノーダンプを押すことが、どれだけ心臓に負担をかけ、結果心筋梗塞を引き起こしているか報道しません。
スノーホワイトにより視界がなくなり、車が立ち往生してどれだけの事故が発生するかも報道されません。
もっともバラエティー番組ですから、そのような現実を対比させる必要はないでしょう。
「夢を持ち、田舎暮らしを標榜する人を心から応援したい。そして、故郷である北海道を活性化したい」と言うビジョンが私の信念ですが、だからこそ所有している不動産を処分して北海道の田舎暮らしを相談してくるクライエントに対しては
「1年間とは言いません。手ごろな空き家を探しますので、そこで一冬生活して下さい。その上で、大丈夫だとご自身が判断されるのであれば喜んでお手伝いします」と、言うようにしています。
不動産は英語でReal Estate 直訳すれば「真実の財産」となります。
ですが、人命に勝る財産はありません。
家族を守るべき住宅が、命を削ることになってはいけません。
「終の棲家」「戸建て信奉」と言う発想を変えて、ライフスタイルに合わせ柔軟に不動産を住み替えましょう。
不動産の経験年数は29年になりました。様々な取引を通じて蓄積された経験と知識には自信があります。
クライエントの要望をくみ取りながら、より良い「最適解」をご提案させて戴きます。
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