RE/MAXエージェント奥林です。
私たち不動産業者の重要スキルに、物件調査能力があります。
重要事項説明書に添付する、登記簿・地積測量図・公図などは当然としてガス管施設図や水道図面・用途図など、最低限必要な調査はもちろんのことですが、それ以外にも知っておいた方が良い添付資料などに関する調査です。
時間を掛ければ誰でもこれらの調査を行うことは可能ですが、時間効率を考えても早く・正確に・必要な情報を入手することは、現代のビジネスパーソンとして必須スキルです。
一昔前であれば、これらの書類を取得するに法務局や市役所を巡って、時間をかけて取得する必要がありました。
現在ではGoogleマップとGoogleアース、登記情報サービスなどを利用して、オフィスでほとんどの書類を取得出来てしまいます。
単純な調査であれば、30分も必要ないでしょう。
もっとも査定や、内見する物件下見は近隣ロケーションなどを正確に読み取るために現地踏査は欠かせませんが、それでも書類取得がオフィスで出来るメリットは時間効率の最適化につながります。
現在においては様々なツールを使いこなし、短時間にどれだけの情報を取得できるかも不動産業者の実力を図る目安の一つと言えます。
あたりまえの話ですが、正確であると言う前提はあるものの「遅いより早い方がよい」
不動産業界では、これらのシステム操作を苦手としている方が多く、反面、業績を伸ばしている業者は時代の発展とともに開発される新しいシステムを取り入れ、成長を続けています。
そのために使えるソフトや、システムの探索には余念がないのですが、つい最近、面白いシステムを見つけましたので紹介します。
埼玉大学教育学部 社会講座 人文地理学 谷謙治 研究室が公開している
時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」です
http://ktgis.net/kjmapw/index.html
マンションなどではあまり多くありませんが、一戸建てを内見した際によくある
「この地域って、昔は何だったのですか?」と、いうご質問。
この質問に回答するためには、土地付属台帳(明治初期に租税徴収のためのつくられた簡易的な土地測量図のこと)を見て、田んぼや畑、河川などの確認していました。
ところがこのシステムを使うと、現在の地理院地図とリンクして
1916年・1935年・1950年・1995年・1975年の各年度地理院地図を同時に表示してくれます。
使用方法も単純で、画面右側に表示されている現代地図を見ながら、カーソルは左側の旧地理院地図に置き(左側地図に、両方の地図がリンクしています。もちろん、右側だけ操作することも出来ますが、地図がリンクしていません)調査したい目的地を探すだけ。
画面も1画面・2画面・4画面と選べ、年代の異なる地図を同時に表示して発展の状況を調べることが出来ます。
不動産業界でも知っている人は既に知っていたのでしょうが、私は知りませんでした。
これがあれば、内見前に地域の発展状況を確認して、「この地域って、昔は何だったのですか?」と言うご質問には即答できるようになります。
私たちのような不動産エージェントとしては、業務として非常に使えるシステムですが、一般の方でも地域の発展の状況を見ると面白いのではないかと思います。
不動産キャリア29年 時代に即して様々なネットワークやシステムを駆使して、クライエントのご要望にお応えいたします。
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