年が変わり2023年となった。
新年は古今「目出度い」とされているのだから、素直に謹賀新年と書いておこう。
勤め人であれば短い正月休みに帰省や旅行など、行事が目白押しで多忙かと思うが不動産関連の執筆やコンサルティングを主業としていると、行事ごとには頓着せず己の都合で仕事が進められる。
齢を重ねるごとに出不精になっているのだろうがZoomのほかネットを駆使すれば、大概の情報収集や打ち合わせは書斎で完結できるので出かける必要もない。
強いて言えば毎年恒例の初詣のほか、本屋通いぐらいのものか。
かような訳で、元旦の早朝から普段と変わらず仕事をしているのだが、原稿の納品は版元の休み明けに送付するのであるから多少はのんびりとしたペースで仕事することができる。
そのような場合には、チャンネルを変えても同じようなお笑い芸人が顔を出している正月番組なんぞを何も考えず眺めるのも一興だろうが、もともとNHKや報道番組以外を見ることもなく一人書斎に籠もっていれば1日中テレビ画面を見ない日もあるのだから興味もない。
代わりといっては何だが、隙間時間を利用して本を読む。
もっとも日頃からかかさず本を読んでいるが、正月などには多少、気合をいれなければ読みきらない長編なんぞを読むことにしている。
今年は本田靖春の書いた一連の作品を読んでいる。
ブログタイトルとした「我、拗ね者として……」も、氏が執筆された「我、拗ね者として生涯を閉ず」からの拝借だ。
とはいえ私世代の人間でも本田靖春を知らない方が多いのだから、若い世代の方は名前どころか誰なのかすら分からないだろう。
読売新聞を退社してからフリーのノンフィクション作家に転身され、綿密な取材をもとに独自の視点を交え書かれた文章は後進の作家に影響を与えると同時に尊敬をあつめた無頼作家の代表格である。
私が本田靖春の著作を始めて読んだのは、俳優である陣内孝則が演じた「疵」が最初であろう。
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