最近、天候に関し「過去最高」とか「観測史上最も高い」などの言葉を聞く機会が増えたような気がするのは私だけではないだろう。
例えば私が主として活動する北海道では今冬、過去最高レベルの積雪があり13日間もJRが不通になった。
復旧を急ぐJRでは除雪機等の手配もままならず、手作業(人力による除雪作業です)で事態を収拾すべく、急遽(きゅうきょ)よびだされた職員が総出で作業しているニュースを興味深く見ていたが(そのような努力も虚しく2月6日~13日にかけ3,525本も運休したのだが……)
暖かくなってからは日本各地で連日猛暑日の記録が更新され、気温も「観測史上最高」との話題が日本各地から聞こえてくる。
猛暑日だけではない、さらに東北地方を中心とした記録的な大雨である。
7月末から8月にかけ低気圧が東北を横断したが、台風6号の影響による暖かく湿った大気がそれに干渉し、東北地方や北陸地方を中心として断続的に猛烈(もうれつ)な雨になり、コラムを執筆している8月11日現在においても、青森やその周辺は予断を許さない状況が続いている。
天災地変は「人」の及ぶところではないのだが、一体、何なのだろう?
冒頭で疑問を呈したように、子供時代の記憶をたどっても、数年に一度ぐらいは「過去最高の……」という言葉を聞いたような気もするが、毎月のようにこの表現を聞くようになったのはごく最近のような気がする。
過去最高という表現は、観測を始めてから、つまり観測史上で最高という意味であるが、気象庁によれば全国の気象情報が収集され始めたのは明治16(1883)年からとなっている。
地方により多少のバラつきはあるのだろうが、139年にも及ぶ情報の蓄積である。
そのような長い歴史の中で、「過去最高」が毎月のように更新されている現状はいったい……
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