ビジネスにおいて情報が「重要」であるという意見に対して、そうではないと反論する人は少ないであろう。
ビジネスだけではなく日常生活においても、情報を豊富に持っている方との会話は楽しいものだ。
不動産業、とくに仲介業務は内見同行や物件説明等の接客業務であるイメージが強くサービス業であると分類されがちだが、実際には情報産業である。
情報が最優先とされると言っても過言ではない。
考えて見て欲しい。
価格がお手頃で、性能や立地・諸条件を満たしている物件を販売するのに営業マンなど必要ない。
内覧会を開催して、自由に見てもらえばそのうちの幾人もが「この物件を購入したいのですが………」と相談してくる。
いわゆる「物件力」である。
都心部で「駅歩2分」のタワーマンションで「第1期分譲30戸即日完売」なんてニュースになるような物件は典型である。
そのような物件販売の営業担当に運良く割り当てられ「いや~1日で5件も申し込みを取りました」なんてふんぞり返っても「そりゃアンタ物件が良いからでしょう」と陰で馬鹿にされるのがオチである(大手業者にこのような勘違い営業マンは多い)
このような場合に偉いのは、そのようなエリアの土地を仕込んできた開発担当者であり、値ごろ感も含め価格設定や企画を担当した裏方、つまり情報を活かした方々である。
かように情報は大切である。
であるがこの「情報」は厄介で、インターネット全盛の現在、望まずとも雑多な情報が無数に飛び込んでくる。
まさに「玉石混淆(ぎょくせきこんこう)情報の渦」である。
ちなみに「玉石混淆」とは、古代中国の漢文「抱朴子・尚博」にある「真意眞僞倒し、玉石混淆す(本物と偽物を間違えてしまい、貴重な玉と無用な石が混ざる)」という一説に由来しているが、有益な情報はそれ以外の雑多なモノに紛れ込んでいるのだから、それらを適切に分類していくには相応の「知識」が必要であるし、情報を鵜呑みにしないための「教養」も必要とされる。
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