エージェント活動 2020.06.16 UpDate

TUESDAY, JUNE 16, 2020

不動産営業マンは可哀そう

Re/Maxエージェント 奥林です


お客様お役立ち情報と言う事で、ブログを短期間に連投中ではございますが


不動産業界28年と言うのはだてじゃないようで、ネタの泉は幾らでも湧き出し


デイリーワークの合間にせっせと書き綴っております 


さて今回のテーマは「不動産営業マンは可哀そう」と題してお送りします


 


私自身、28年にも及ぶ不動産業務経験において仲介営業を皮切りに上場メーカーの新築住宅営業や新築マンション分譲販売、団地造成や競売関連担当等など様々な業務形態の会社を渡り歩いてきました 


各所属会社で取締役や支店長_部長など、それなりの役職についているのですが(自慢でも何でもありません。詳しくは続きを、お読みください)


 


「何故、そこまでの地位になっているのに1社で在籍し続けないの?_腰の据わりが悪いの、それか何か悪い事をしたの」と言われそうですが 


本人の為に弁護しますと「悪いのは顔と頭だけと言いたい‼」


 


不動産営業が転々とするのには理由があります(もちろん高収入に憧れて業界に飛び込んでは見たものの、あまりの厳しさに根を上げた方もいますが、その様なタイプは転々とはせずに二度と不動産業界には戻りません)


 コンプラやセクハラ対応を厳しくやっている会社ならイザ知らず_上場会社以外は数少ないと思いますが…不動産営業は1か月受注が出来なければ顔が青ざめ2か月で挙動不審になり、3か月間も実績が上がらなければ“クビ”が普通です


そうで無くても営業本人が上席からのプレッシャーに耐えられず去って行きます



営業の世界は数字を上げてナンボの世界ですから、実績主義を否定するつもりは毛頭ありません


特に宅建免許番号の若い起業したての会社等は顕著だと思いますが、実績が会社の存続に関わりますから社長も必死です


不動産業界は昔から強固なピラミッド構造のヒエラルキーでなりたつ世界です


 


業界の上席陣が部下にプレッシャーを掛けるのは、自分自身が詰められているから 


反面、実績さえ上げ続けていれば所得は上がるし上席からもチヤホヤされ万々歳なのですが…それは部下無しの一営業マンの場合です


役付きになると個人実績では無く、チーム全体の実績で評価されますから個人で幾ら実績を上げてもチームが目標に達していなければ詰められる(これが、私が役付きを嫌う理由です)


結局、実績未達のスタッフに対して厳しくなる訳です


月末締め日の直前になると目の色が変わる


「何が何でも実績を上げて来いとスタッフに詰め寄る」


会社によって、多少の差異はあるのでしょうが似たようなものです


全てとまでは言いません世間で厳しいと噂される○○建託や○○コーポレーション等で長く一社に留まっているのは会社の従属になり、部下を叱責し月末になると追い込み、部下が苦しんでいても心を痛めず、入れ替わりの激しいスタッフを使い捨てて何とも思わない人です


これは虚像では無く経験に裏付けされた事実です


 ですが、その様な会社の上席に心が残っていれば


ある日“プッン”と、何かが切れ遠い目をするようになります


 


そして同じ轍を踏まないようにと新しい会社に行くのですが


実績を上げると、何故だか役職者に祭りあげられ堂々巡りを繰り返すのですね


 


今の時代ですから旧態依然の夜討ち朝駆けなんてそうそう無いでしょが、意味もなく電話営業を繰り返す会社はいまだにあります


皆様も経験ございませんか?


見ず知らずの人から電話が掛かってきて、いきなり


「今度○○町の新築マンションが分譲されました。居住用や投資用にご興味ありませんか」などと、こちらの都合も聞かず一方的に話して、興味が無いと返答すると何も言わず電話を“切る”


 


マナーも何もあった物ではないですが、これらも皆、先に書いたような実績を上げる為に無理やりやらされているケースです


 好き好んでやっている営業マンはほぼいないと思います


 


ごり押し営業は「嘘の説明」や「重要な内容の不告知」など


日本の不動産業界全体の評価が著しく低いのは、この様なピラミッド型体制主義によるものでしょう


 


上席になっても信念を持ち「正しい物は正しい」と口にすればオーナーから嫌われ、その様な扱いを受けるか、喧嘩して飛び出す


悲しい構図ではあります


 


real estateと英訳される不動産は、言葉通りに真実の財産をクライアントに紹介する紳士的な行為でなければなりません


物腰や語り口、人間性に知識_世界基準で考えると不動産営業の地位は日本のソレと比べられない程、高いのです


 


生涯に一度きりの購入になるかも知れない不動産


自分自身の経験に基づいて、良いは良い_悪いは悪いと胸を張って説明できる立場


不動産営業の地位向上、私はReMaxのエージェントとして信念に基づく活動し、同じ志を共有する仲間と共にクライエントに提案をしたいと考えています


 


 


 


 


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