こんにちは、RE/MAXProperty Partnersの落合です。
子供がいないけど、近い将来住宅購入をしようと考えている方も多いかと思いますが、マンションにしようか、一戸建てにしようか悩んでいる方は、沢山いらっしゃると思います。最近のマンションと一戸建ての事情を、販売価格や資産価値、住み心地などの多方面から探ってみました。
過去は「一般的にマンションは戸建より価格が安い」というイメージが一般的でございました。しかし近年では首都圏を中心にマンション価格の上昇が目立ってきております。私は横浜の市街地に居住しておりますが、10年前の不人気マンションが現在当時の価格より高額にて販売されているケースをよく見ることが多くなっております。たとえば新築マンション。不動産経済研究所の調べによると2020年の首都圏の新築マンションの平均価格は6,083万円(平米単価:92.5万円)でした。2011年は同4,578万円(同:65.0万円)だったので、+32.9%(平米単価:+42.3%)も価格は上昇しています。
中古住宅流通市場におけるマンションと一戸建てを比較してみましょう。東日本不動産流通機構の調べでは、2020年の首都圏の中古マンションの平均成約価格は3,599万円(平米単価:55.17万円)でした。2011年は同2,530万円(平米単価:38.93万円)です。
対して中古一戸建ての平均成約価格は2020年の3,110万円に対して2011年は2,967万円です。
一戸建ての平均成約価格が10年で+4.8%なのに対してマンションは+42.3%と、その違いは明らかです。
マンションにはいわゆる“億ション”や比較的高額なタワーマンションや、駅から徒歩数分以内といった立地面で優位性をもつ物件も含まれているため、単純にどっちが優れているといった比較はできません。それでも、この10年間の価格推移の違いは注目に値するデータです。
また、全般的な傾向として、一戸建ては郊外に多く、マンションは都心部に多いです。価格だけでなく、ライフスタイルを兼ね合わせて検討していきたいですね。
ところで、「子なし夫婦の老後の住まいはどこが良い?」今の時代だからこそ増えている現状がございます。子なし夫婦には自分たちの老後や介護で頼りにできる子供はいません。そのことにより真剣に「老後の住まい」についてよく考えて、すぐに行動を起こさなければなりません。
ではいくつかのポイントを押さえておきましょう。
【子なしい夫婦だからこそ重要視しなければいけない老後の住まい選びのポイントがあります】
①子なし夫婦の老後は夫婦で助け合う老老介護が待っている
②子なし夫婦に広くて大きな住まいは不要ということなんです。
子なし夫婦で将来の老後に備えなければならないのは「老老介護」なのです。
自分たちの老後や介護に頼りにする子供がいないのですから、夫か?妻が?先に介護が必要になれば、どちらかが中心になって介護しなければなりません。
その時に備えて重要なのがバリアフリーかどうか?という点です。
【介護しやすい!介護されやすい!バリアフリーの住まいを選びたい】
バリアフリーという言葉が出てきて久しいですが、まだまだ最近出てきた言葉でもあります。
高齢者にも暮らしやすい
①車椅子でも移動しやすい段差のない間取り
②エントランスなどスロープがある
③お風呂やトイレには手すりがある
など自分で出来る範囲のことはできるだけ自分でする
それが可能な限りできるのがバリアフリー住宅です。
・介護する方も介護しやすい
・介護される方も介護されやすい
その点からも子なし夫婦の老後の住まい選びにバリアフリーという観点もぜひ考えておいてください。
バリアフリーを考えたらやっぱりマンションが良いと思います。
階段の移動がある戸建てに比べて平面的なマンションでこそバリアフリーの暮らしが実現可能です。
まあお金がたくさんあるのならば新築のマンションもいいでしょう。
やはり日進月歩の最新技術の設備は便利で快適です。
しかし、令和に入ってから建築された中古マンションならバリアフリーも十分に考えられた仕様のところがほとんどです。
古いマンションならば思い切って全面的にリフォームするのもいいかもしれません。
またいまはどこの古いマンションでもエントランス部分にはスロープが設置されています。
これって古い戸建てよりも優れている点なんです。
もしも介護が必要になった時に自宅から外への出入りが楽だとすごく助かるのです。
・病院への通院
・デイサービスへ出かける
これもいちいち段差のある玄関から出ていくのって高齢者にはけっこう大変なんです。
子なし夫婦の老後の住まいで広い間取りはあまり必要ありません。
今の住まいから「老後の住まい」への引っ越しは生前整理の断捨離の意味合いもあります。
できるだけ必要なものに限って引っ越しをすることをお勧めします。
なぜなら何かあった時の実家の片付けはとても大変なことだからです。
できるだけコンパクトな住まいがおすすめですし、リビングと寝室以外の他の部屋はただの物置と化すのが普通ですからね。
子なし夫婦の老後の住まいは「持ち家?」「賃貸?」
これは少々微妙ですね。(汗)
このあたりは
・子なし夫婦がどんな老後をイメージしているか?
・子なし夫婦の経済的状況は?
にも関係してきます。
私個人的には「子なし夫婦の老後の住まいは持ち家がおすすめ」と考えていますが必ずしもそれが良い!とは断言できない部分もあります。
【子なし夫婦だからこそ高齢者向け賃貸住宅に夫婦二人で入居するという選択】
子なし夫婦にとっては相続させる人がいないということもあります。
晩年の財産の整理には頭が痛いこともあります。
そこで、まだまだ頭がしっかりしている間に身軽になっておくということも大きな選択肢でもあります。
下手に財産を残すからこそ起こる相続トラブルも多いですからね。
そこで、子なし夫婦が決断するのは、財産をお金に換えておいて高齢者向け賃貸住宅に夫婦二人で入居するということもあります。
高齢者向け賃貸住宅とは言葉を換えると「自立型老人ホーム」ともいえます。
「老人ホーム?」と聞いて少し眉をひそめたかもしれません。
しかし子なし夫婦だからこそ将来の介護に不安が残ります。
そのために夫?妻?にもし介護が必要になった時にはこの賃貸型高齢者住宅に入ることを検討しておくこともありだとおもいます。
【高齢者向け賃貸住宅の数は現実的にかなり少ないことに注意】
今の老人ホームの現状について気を付けておいて欲しいことがあります。
本来はサービス付き高齢者住宅がこの役割を果たすべきだったのですが、今はかなり状況が変わってきました。
老人ホームには
・介護付き老人ホーム(病院の延長)
・住宅型老人ホーム(賄い付きの寮)
・サービス付き高齢者住宅(バリアフリーで介護サービスも提供できる賃貸マンション)
という分類ができました。
まだまだ元気なアクティブシニアはサービス付き高齢者住宅がよかったのですが、いまはどの老人ホームも要介護度の高い方を最優先して入居させています。そうでもしないと老人ホーム経営が成り立たないのです。
その流れから本来アクティブシニアの受け皿であるべきサービス付き高齢者住宅も特養化しています。
・出入口は厳重な監視がついて自由な出入りもできない(認知症徘徊対策)
・お迎え間近の重症な入居者ばかり
そんなところにまだまだ元気なアクティブシニアにはとても居心地が悪いものです。
【子なし夫婦の老後の住まいはどっち?「戸建」vs「マンション」】
ここまで読んでいただいたのならばおのずから答えは出ているかと思います。
今はなに不自由なく暮らせている一戸建てでも
・階段の上り下り
・段差
はきつくなりますし危険です。
だからやっぱり「マンション」のほうがおすすめです。
将来の第二の人生に向けてご相談等ありましたら、ファイナンシャルプランナーの落合までご相談ください。お客様の現状をお伺いし、最適なご提案をいたします。