RE/MAXエージェント 奥林です
本日6月30日_地方紙である北海道新聞の記事に目が留まりました
「再エネ導入拡大を狙う_空き送電線有効活用」
何故この記事に目が留まるのか意味が分からない方が多いかと思いますので、いつものように解説いたします
最近の傾向ですが
メガソーラーの計画が頓挫し、家庭用太陽光発電の一時の勢いが無くなりました
主な原因として
1.買取価格低下
2.受け入れ送電網の問題
上記2つが大きいとされています
1.の買取価格低下ですが
現在の買取価格は2020年度で10kWh以下家庭用売電で21.00円/kWh(10年固定全国一律)更に固定買取期間満了後の再買取は【国の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(通常「FIT制度」と言われる)】は8.00円/kWhとなっています
【過去の買取価格は2009年度_2012年度価格が48.00円/kWh_2013年度が38.00円/kWh_2014年度が同37.00円/kWh_2015から16年度が出力抑制なしで33.00円/kWh、2017年度は28.00円/kWh_2018年度が26.00円/kWhと推移してきた。全て固定期間は10年です】
北海道で最も割安で普及率の高い電力商品であるeタイム3プラスで、電力消費量の高い午後時間帯の金額は40.68円/kWh(最安値の深夜帯で14.64円/kWh)
【売電で太陽光システム設置料金を10年で回収し、その後利益が生まれます】と言う_太陽光システム販売会社のトークは一切通用せず経営不振にあえいでいます
続いて2.の受け入れ送電網の問題ですが
太陽光発電はそのシステム上、天候により発電量が変化する事は当然の理ですが、送電網には北海道であれば北電の送電網を使用します
現在のシステムでは大量の不安定な電力を受け入れる送電網が整備されておらず受け入れ余地が無い(つまり買いたいと言う意思があったとしても、受け入れられない状態)
受け入れキャパシティの問題です
そこで冒頭の「再エネ導入拡大を狙う_空き送電線有効活用」となります
記事によれば東京パワーグリッドや日立製作所_東京大学等12企業法人の共同研究により、季節時間帯毎に空きの生じる電力需要を事前に予測するシステムを開発し、送電網の「隙間時間」を捻出する
これにより容量拡大のために行う送電網整備事業の事業者負担を軽減し、既存送電網を最大限活用することが出来、再生可能エネルギーの受け入れ拡大を実現する事が出来る
さて、ここまで読んで「小難しい事を書いて何を言いたいのやら良くわからん」とおっしゃる方が多いでしょう
その通り
それでは端的に表現しましょう
「電気代が安くなる新たな手法について研究開始されますよ」と、言う事です
私は個人的にSDGs(持続可能な開発目標)17の目標のうち
自分自身が生涯を通じ社会に貢献できる方法としての不動産提案により、下記の6つに注力しています
3.すべての人に健康と福祉を
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられる街づくりを
12.つくる責任つかう責任
17.パートナーシップで目標を達成しよう
その為に、各種フォーラムに参加し自ら学びの機会を増やし、時には自ら講演を行い、クライエントへの提案は基本理念に基づきメリットのある提案を行います
Re/Maxエージェントとして活動しているのも、営利最優先とする企業の思惑に拘束されず、自らの学びと信念をもってクライエントに提案を行える新しい不動産への関わり方に共鳴したからです
全ては持続可能な社会とクライエントの最大限の笑顔の為に