お役立ち情報・ネタ 2021.02.22 UpDate

MONDAY, FEBRUARY 22, 2021

最新ビジネス図解「不動産のしくみがわかる本」

不動産とは何か?を最新の用語と解説でわかりやすく説明してくれる


本が発売されます。


「不動産のしくみがわかる本」(同文館出版)/不動産コンサルティングマスター 田中和彦[監修]、中山聡[著]


 


【不動産は不動産会社に任せればよい?】


人生の中で、ご両親の不動産、あるいはご自身がマンションを購入したい、中古住宅を購入したいと


言うとき、まず最初のステップとして、プロに依頼する前にできることがあります。それは「予備知識」を備えることです。不動産に関連することはまずもって「用語」が難しいですね。なぜかと言いますと、不動産は長い歴史の中で、培われ、そして変化しています。最近では、日本語と英語をカタカナ表記で覚えねばならない単語もあり、ますますわかりにくいです。この本を読めば全体の概略がわかると共に、昨今の傾向もわかります。


【間違って使用していませんか?】

こういった言葉を、使う時にお客様もプロも気をつけることがあります。


1)知らず知らずのうちに会話の中に使われていて、スルーしている。


2)人によって意味が若干異なったりして理解度に差がある。


お客様とエージェントが会話する時、お客様が不動産にお詳しい方でしたら、共通の用語でどんどん会ができますが、初めて家を購入する、初めて賃貸に出す、というオーナー様にとっては、わからないことだらけでしょう。ましてや、わからない用語を、間違えていたらどうでしょう?お客様とエージェントが、コミュニケーションの「中間」で正しい用語を理解し使用することで正しく公正、安全な取引ができます。本書では、その手引きとなる基本的な用語が図と共にあり、一般のお客様にも非常にわかりやすくなっています。


 


【基本をおさえた、コンサルティング能力のあるプロ】


ネットで何でも検索できる時代であっても「その道のプロ」に相談するのが良い時代です。情報が溢れている社会に私たちは生きています。ですから、店舗に強い、オフィスに強い、地元に強い、海外との取り引いに強いなど、さまざまなプロがいるでしょう。お客様はよく、「あちらの不動産会社は売ったほうがいいと言っていたが、こちらは待った方が良いと言った」とか「あなたはどんな人に物件を売ったことがあるか」といった質問があります。しかしながら不動産も建築も、得てして全く同じ事例というのはありません。


お客様自身も、あちこちの不動産屋で聞いた結果、結局どの決断にすればよいかわからないということがあります。現代は、先の見えない時代だからこそ、自分に合うプロをお客様も探されています。


 


【不動産屋からエージェント、そしてよき相談相手が求められる時代】


私は個人的に、不動産、あるいはその他の建築分野でも、自分に合うプロを探す時代だと思っています。時代は複雑化し、お客様の中でも、「あなたはどんなことができるの?」と聞かれる時代です。例えばあなたが病気の時、どのお医者にかかりますか?まずは皆に意見を気いたり、噂を聞いたり、レビューを調べたりします。専門分野といっても、やはり大病院に行こうかな、あるいはクリニックでカウンセリングを受け良うかなど。


私たち自身も、自身が体調で困った時は、さまざまな行き先があります。


不動産も、基本をおさえつつ、セカンドオピニオンを求めたり、気の合うプロ、話してみて信頼のおけるプロ、一緒に解決に導いてくれるプロへの出逢いが、一番良い戦略と解決法を導き出すと思います。


自然なマッチング。それは、基本をおさえ、公平かつ、第三の目となってくれる中立な専門家であり、メリットデメリットをはっきりと発言してくれるプロだと思います。そのような時「専門家」=「言葉」です。難しい内容を、基本的なたとえに置き換えて、説明してくれたり、歴史上のことをひもといてちょっと説明してくれるプロなら、不動産のプロセスも面白くなりますよね。


お客様、行政、連携する専門家と、同じ言葉をおさえておくこと。これから求められる「コンサルティング」には、「言葉」を大切にすることが、ひいてはお客様の未来を大切にすることにつながるのではないか、と示唆してくれる本です。


【しくみとは】


しくみとは、英語ではstructure, mechanism,plan, arrangement,plotを意味します。


 


・不動産のメカニズムといってしまえば、不動産をとりまく行政、専門家、ルールなどがイメージされます。


・不動産のプランといえば、その土地や建物をどのように計画的に解決に導くかの計画。


・不動産のアレンジメントといえば、宅建の免許を持つ人だけでなく、全体をコーディネートする意味。


・不動産のプロットといえば、不動産を取り巻く、ビジネスや相続のストーリーを連想させます。


上記のしくみを、一緒に考えてくれる人、そしてチームワークと「連携」が必須の時代に私たちは生きています。「連携」をスムーズにするためにも、ある程度のしくみを知り、研究しあるいは、別の方法を実行するための手引きとなる本だと思います。


 


【変化についていくために】


現代はものすごいスピードで動いています。現代人が1日に受け取る情報量は、江戸時代の1年分と言われており、現代に生きる人々は、常に情報の上書きをしています。基本に立ち帰り、全体を俯瞰し、客観的であることは、エージェントにとって重要な能力であり、常に異なる選択肢の場合は、こうなる、そしてメリット、デメリットを明快に説明できる「コンサルティング的能力」を身につけることの重要性が高まっています。本書は、不動産コンサルティングマスター、田中和彦氏の監修でありそのような視点で図やグラフも説明されており、不動産取引の初心者でも大変わかりやすい内容となっています。


 


 


【小西菜月 Nazuki Millotat Konishi】


住宅建築コーディネーター/デザインコンサルタント/REMAXエージェント@コミュニティ・ラボ


京都生まれ、京都育ち、建築設計・アトリエ事務所、海外駐在を経て、questLLCパートナー。


デザイン、マーケティング、ブランディングの分野で業務、教育活動を行う。


ドイツ人と国際結婚し、1児の母。京都にて子育て中。町家をもっと京都に、空き家を新しい町家に。


たてものリノベ、内装提案から再活用、まちづくりまでよりよい暮らしをつくるための提案を行っています。


 


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