元々賃貸管理業務の資格としてありました、日管協が「賃貸住宅管理士」・全宅連が「賃貸不動産管理士制度」・全日が「全日賃貸管理士」の3団体に日住協を加えて全4団体の統一資格として、賃貸不動産市場の活性化と健全化をめざすという目的で今年2021年の4月21日に国土交通省令によって正式に2021年6月より「賃貸不動産経営管理士」資格が国家資格となりました。
今後はこの資格を取得することにより、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(以下、法律)における、管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者に管理事務所毎への1名以上の設置が義務付けられる、業務管理者になる事が出来ます。
私も今から約14年前の2007年に当時の「全日賃貸管理士」資格を取得しており、その2年後の2009年に新しく統合された「賃貸不動産経営士」資格に登録しており、この度あらためて国家資格となったこの資格の移行手続きを終えました。
ここでは、実際にお問い合わせの多かった移行手続きの方法について、少々説明をしたいと思います。
まず、国家資格化が決まった2021年5月以降郵送で移行手続きの申込を資格運営団体の(一社)賃貸不動産経営管理士協議会に対して行うことから始まります。その後、本人限定郵便にて書類が郵送されるので身分証明書をご持参の上最寄りの郵便局にて受け取りに行く形となります。
私の場合は2020年以前の賃貸不動産経営管理士登録者という事で、1時間+1時間(合計で2時間)の動画講習と、10問+10問(合計で20問)の効果測定テストで7割以上の正解で合格となりました。(私は前半8割、後半10割で全体では9割という正解率で無事合格となりました。)
内容的には、きちんとテキストを見ながら動画を聴いていれば問題ないです。また、動画は倍速にして早回しする事も可能でしたし、最後の纏めの部分は逆にスロー再生をしてじっくりと確認する事も出来ました。
今回はあくまでも個人資格である「賃貸不動産経営管理士」の国家資格化に伴う移行手続きと、元々の「賃貸不動産経営管理士」資格の更新手続きを一遍に行ったので、若干流れが違う方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、是非参考にして頂ければと思います。
今後も皆様と共に、日本の不動産業界のレベルアップを担っていければ幸いと存じます。
最後になりましたが、この度の「賃貸不動産経営管理士」の国家資格化にご尽力を頂いた関係者の皆様、本当に有難うございました。
私も直接面識がある方が多数いらっしゃいますので、次回お会いした際にはあらためてご挨拶をさせて頂ければと思います。