RE/MAXエージェント_奥林です
前回までのブログで、不動産と関連性の無いブログを数回に渡って展開しましたので、今回からまた不動産お役立ち情報に軌道修正します
と、いいつつも前段から
RE/MAXエージェントの傍ら著述業(コラムライター)を行っていると書きましたが、不動産の専門誌やコラムなど専門分野の執筆が8割以上を占めます。
たまに勘違いをされた方から「どんなジャンルの小説を書いているのですか?」と、質問をされます
はっきり言って、書けませんから
もし、私が小説を書いたら
「麦わら帽子をかぶった青年が、荒廃した銀行を立て直すために、白い巨塔と揶揄される大学病院に乗り込み、一子相伝の拳法を使って大暴れ」という、すぐに著作権法違反で訴えられる話を書くに決まっています
ところが専門分野の世界では、たいして上手くもない文章でも重宝され、執筆依頼が途切れません
むしろオーバーワークとなっています
ま、読むのも好きですけど書くのも好きなので良いのですが…
ほぼ毎日が締め切りの連続で、不動産に関連する様々な“お題”の執筆依頼を、何とかこなせ、題材に枯渇しないのは
不動産業界に28年間在籍して積み重ねた経験と知識のたまものだと感謝しています
執筆依頼される“お題”は、出版社や編集部がリサーチを行い決定しますので、主観的ではない、時代に即したユーザーの疑問点が入手できるという利点があります。
原稿料を戴いて文章を作成する訳ですから「法律の改正」や「裁判判例」、行政機関の動向など常に情報収集を行い、かつ古い思い込みの知識が刷新されます
また編集者のフィードバックで筆力も向上すると言う利点も見逃せません
エージェントの業務に深い関連性を持つ執筆業務ではありますが、最近、立て続けにですが異なるクライエントから依頼されたコラムに「不動産査定時の調査方法」に関するものがありました
当然ではありますが、納品した文章のコピペはNGですので
視点を変えて解説を行います
われわれ不動産エージェントも含め、不動産の査定依頼を受けたときにはまず詳細調査から入ります。どのような調査を行うかを列記すると
A.所在調査(所在地・最寄り駅)
B.土地用途などに関する調査(面積・地目・都市計画・用途地域・ハザードマップ)
C.建築法規関連調査(建蔽率・容積率・字形や水道や下水管・ガス管の敷設、電気引き込み状況など)
E.公的価格(公示価格・路線価・固定資産産評価額)
F.近隣成約事例
G.近隣の物件の価格帯
最低限ではありますが、上記の各項目の調査を行います
このうち、一般の方にとって最もハードルが高いのが「用途地域や建築法規」に関連する部分です
昔は調査を行うのに、法務局や役所を駆けずり回った物です
現在では、知識とネットワークさえあれば、ほとんどが自宅で調査が可能となっています
つくづくと文明の利器は有難い
誰かに説明するレベルの理論武装となれば話は別ですが、ご自分の不動産を調査するということであれば、これから説明するシステムの見方を覚えるだけで十分です。
公示価格については国土交通省のホームページで「土地総合情報サービス」で検索します。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
ここでは公示価格のほか、都道府県の地価調査や取り扱い事例は多くないですが、販売事例も検索することが出来ます。
路線価については国税庁ホームページで「路線価図・評価倍率表」
https://www.rosenka.nta.go.jp/
ここではページの表題通りですが路線価図と借地権割合などでの評価倍率を検索するとこができます。
最後になりますが
市町村により公開情報が異なるのが、都市計画情報や、上下水道の調査です。
これは大規模な市町村ほどシステムが充実しており、市町村によってはシステム展開していないところも見受けられます
画像は札幌市のものですが、用途地域や都市計画、ハザードマップまで見ることが出来ます
これらのシステムを利用してご自分の不動産を検索し、どのような制限があるかなどを調べることは、慣れてくるととても面白い物です
また購入予定地のハザードマップを事前に調べて、候補地選びの参考にするなど色々と使えるものです。是非、一度お試しください