RE/MAXエージェント_孤高のブロガー奥林です
皆様にはまったくご興味のない近況報告ではございますが、エージェントとして不動産中心の活動を展開しながらも興味のある各種会合や勉強会には積極的に参加し、隙間時間を利用して本を読み映画を見て毎日を充実して過ごしています
また最近において雑誌やコラムでの執筆業務オファーが増加し、ときには定期連載とコラムの締め切りが重複して徹夜は当たり前と言う、売れっ子作家(売れてはいないけど)のような生活をしています
前回のブログで記載したように最近になって始めたFacebookでは、徹夜明けの体に鞭打って彷徨いながらの朝の散歩で“呟き”を投稿しています
興味がございましたらご笑覧あれ
本業は不動産エージェントですが、某所との委託契約縛りにより平日は机にかじりついて業務遂行しなければならい部分もあるため、契約期間満了までは不用意に外出ができないというジレンマを抱えています
執筆業務は、そのジレンマを吐き出すように書き綴っている訳ですが、友人知人から
「よくそれだけ書けるよね」と、半ば呆れながら言われます(一日に12,000字程度は書いています_400字詰め原稿用紙だと30枚分_これで面白ければ・・・)
毎回、拙いブログをご愛読いただいている皆様はご存じかと思いますが、コラムなどのオファーがあるからとうぬぼれるはずも無く、文才が無いのは重々、自覚しています
商才はあるけど、文才はない。ついでに博才もない
まがりなりにも執筆業務を行い報酬を頂戴しておりますので、編集担当の方から“赤”がはいります(ダメチエックです)
「て・に・を・は」_いわゆる助詞が使えていない_ダメ
文章が長すぎる
表現が回りくどい
表現が不適切
文脈から知性が感じられない
面白くない
生理的に無理
顔が怖い
性格が悪い
足が臭い
など、さまざまなダメ出しをいただいております
書き続けていれば、多少なりとも文章が上達して読みやすいブログになれば良いと考え精進しておりますので、生暖かく成長を見守ってくださいませ
そう言えば作家の伊集院 静氏がコラムの中で
「うまい文章はないけど、良い文章はあります。丁寧にお書きなさい」と言っていた
せめて丁寧に書き、良い文章を目指そう
閑話休題
ジャンルを問わず読書が趣味で、書斎の壁を覆いつくす本棚は常に本に溢れて定期的に処分し、寄贈してメンテナンスをしています
蔵書は様々で面白そうと思えばなんにでも手を出す悪癖があります
好きな作家や、ビジネス系列・心理学など入れ替わりの激しい本の中で、不動の定位置を占めるのが本業である不動産系と法律関連の本になります
28年も不動産業界に身を投じていれば当たり前の話ではありますが、その中に家相学や風水学の本も混じっています
Wikipedia掲載写真より
風水の有名どころで言えばDrコパこと小林祥晃さんですが
あのかた日本大学理工学部建築科出身なのですね
もともと建築士の勉強をされていたけれども、ご祖父が神職であった関係から、日本の伝統建築の研究や設計にいたり、気学や風水の専門家へとシフトチェンジしたのです
私、個人としては「風水や気学」にたいし、肯定も否定もしないを信条としています
完全には肯定する根拠もないですし否定も同様だからです(一部の肯定否定はあります)
Drコパさんは風水の専門家として大成し、原宿に豪邸を建築されてますから
ある意味で風水のおかげであると言えますが、根拠とするにはさすがに無理がある・・・
敬愛する作家の一人、故_池波正太郎先生も自身のコラムで
「私は気学の研究を長年しており、○○君は今年」と言うような文章を数多く残されています。
風水・気学関連の本を読み、信じる信じないかは人それぞれですので、個々に判断されるのが良いと思います
ところが不動産建築業界において、クライエントが家相学・風水学にどっぷりとのめり込んでおられると話が違ってきます
私は建築士の資格を有しておりませんので、建築確認申請の図面を作成する事は出来ないのですが、ゾーニング(住宅の間取りをはじめとする建築計画において、部屋や空間をまとめて計画していく行為_注文建築においては近隣環境や土地の特異性や採光、通風計画までも読み込み、配置やガーデニングも含めたトータル的な空間提案の行為)は、業務の関係上、各種ソフトを使用して提案をします
設計計画において家相学や風水は、その要望されるクライエントのはまり具合により、かなりの強敵となります
間口7m_奥行き11m、4m公道に接する3方を隣家に囲まれた北向きの土地で、家相学的問題を全てクリアして設計して下さい、と言うオファーがあれば
「いや、それ無理だから」と、心の中で呟きます(正確には動線をまったく無視した、快適性と反する間取りなら可能ではありますが)
もともと家相学や風水の根拠は先人の知恵であり、一部を除けば科学的な根拠が存在します
代表的なもので言えば「鬼門・裏鬼門」でしょうか
鬼門は北東(丑と寅の間)裏鬼門は南西(ひつじさるの間)を指します
もとは中国から伝導した陰陽道がその起こりですが、日本における神仏習合思想と融合される中で日本独自の家相学へと変化をしました
当初は街全体に対する城や神社を配置計画するための都市設計学でしたが、
現在では宅地や家自体にそれぞれ中心を定め、鬼門・裏鬼門の方位に対して
門・玄関・窓・トイレ・キッチンなど、つまりは出入りに関する物と水回りに関する物を配置してはいけないとなっています
出入口、つまり開口部に関して言えばこの位置に玄関や窓を設けると、夏場は朝方から陽がさしこみ、室内が早い段階から蓄熱されて対流し住環境が悪化すること、冬場には大陸の北西風にさらされてこの方位が特に冷え込むことなど、科学的な理由が存在しています
この方位に水回りを持ってくることは、食品庫においては傷みやすくなり、風呂などは冬季においてヒートショックの原因ともなりうるとされています
先人の知恵は素晴らしい
経験則から得た科学的根拠を大衆に広めるには、クドクド理屈を説明するのでは無く鬼の通り道にそれらの物を置くと「人が病気になるぞ、家が傾くぞ」という方が理解しやすく広まりやすかったのだと思います
明治維新までくると近代化により様々な知識人が「迷信なり」と、否定をする書籍を出すことになります
さきほども述べたように家相学や気学じたいは科学的な根拠が存在するものも多く、また口伝伝承的に忌み嫌われる方位に向け、わざわざ配置を検討する必要もないでしょう
現在の工法から言えば鬼門裏鬼門も建築学的根拠から言えば全否定の立ち位置を取れるのでしょうが、精神的な嫌悪感まで払拭できるわけではありません
とかく人間は何かあると「あれが悪かったのかしら…」と、理由を模索したくなるもの
全否定では無く、うまく折り合いをつけ出来るところを取り入れるという柔軟なスタンスが大切なのではないかと思います