皆さんこんにちは。リマックスエージェント、そしてファイナンシャル・プランナーの藤岡です。
今月もこの通信簿をご覧頂き、有り難うございます。
これまで当通信簿では、iDeCo 口座内で実際に運用する投資信託そのものについて、具体的な言及は行ってきませんでした。それでも運用状況を公開しているわけですから、投資の勉強を始めた方にはすぐ、私の嗜好がどういったものなのかは分かってしまうはずですね。その基本的な考え方に変わりは無いのですが、今月から、少し毛色の違う投信を購入してみることにしました。こっそりと買付対象が増えているのに、そこに触れないというのも不自然なので笑、この冒頭で軽く説明させて頂こうと思います。
私が7月から運用のラインナップに加えたファンドは、“eMAXIS Slim 先進国債券インデックス” です。運用会社(三菱UFJアセマネ)の商品紹介ページ URL は以下となります。
目論見書から読み取れるファンドの特徴はだいたい以下のような感じですね。
・FTSE 世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)と連動
・具体的な投資対象は日本を除く世界主要国の公社債
・原則為替ヘッジ無し
・年率管理費用(信託報酬)0.154%
より詳しく知りたいということであればまず、株式と債券というアセットクラスの違いについて、理解するところからになります。続いて、FTSE 世界国債インデックスがどういった性質の指数であるかについても、軽く調べてみるのが良いでしょう。
難しい文言を並べるのはこれくらいにして簡便に記しますと、債券投資信託は株式を対象とするものに比べ、元本の維持性に期待が持てます。よりローリスク・ローリターンな金融商品だということです。
年金準備の意味合いが強い iDeCo では、今は株式を相手にする攻めの投信で良くても、いずれ肥やした含み益の確定を重視したファンドに切り替えたくなる時期が訪れます。筆者がファイナンシャルプランナーとして強調しておきたいこと、それは
その時になってから考えるのでは遅い
ということ。気になるもの(投資商品)には小額の身銭を投入して、早くからその動向をとことんモニターすべきだと考えています。人に聞く、机に向かって知識を深める、それらも大事なエッセンスではありますが、最も効果的なのは “その身をもって思い知る” こと。
綿密な資金計画(プランニング)を建てる必要などありませんが、大事な事は自分事として捉えられるよう “仕込む” 癖は付けておくことをお勧めしますよ。
それでは続きまして本編、 2024年7月 の通信簿にいってみましょう。
◆2012年 に企業型 DC への加入にて掛金の拠出を開始。今年で運用13年目
◆13年の間に個人型(iDeCo)へ移行したり、運用機関を銀行系からネット証券系へ移管するなどの変遷アリ
※詳細は連載第1回を参照
◆現在の一月当たりの掛金は iDeCo で設定が可能な最小の拠出額である 5,000円(2023/4~)。
※新しい NISA が始まった為バランスを見直し(拠出金の変遷に関する詳細は 2024/5 の通信簿を参照)
◆運用による保有資産の価値の増減が無い場合、資産残高は毎月単純に 5,000円ずつ増加するということ
※厳密には事務手数料として、171円が当月拠出分より差し引かれている(手数料の詳細は 2024/2 の通信簿を参照)
●資産残高は前月より約 43,500円増えており、つまりこの1ヶ月間の運用で新たに約 38,500円の含み益が生じていることを示す
●直近3ヵ月の損益率は 48.8% ⇒ 52.7% ⇒ 54.0% と伸長を継続中
■線グラフは拠出金総額。拠出金は毎月定額なので、月次推移上は基本的に上り幅が一定
※今年度の拠出金は 5,000円/月 と少ないので、グラフのスケールでは増加がほぼ分からない
■棒グラフは資産残高、つまり資産の総額。運用好調なら伸び幅が大きくなり、不調なら伸びない、または短くなる場合もある
■資産残高の増減があっても、青点の拠出金総額を下回らなければ利益(含み益)は出ている状態
■年次グラフから分かることとして、2023年度は拠出額、資産残高とも大幅に増加した
■年次のマトリクスでは 2021年に約 170万円を拠出した体になっているが、これは先の移管にて、それまでの資産が今の運用管理機関へ移ってきたことを示す
■2023年度からの資産残高急増については、2022年までの積立済資産があったことによる利益と見るべき部分が大きい
この投稿を起こしている今々の時点で、結構な世界的株価全面安+ドル円為替の急激な円高が起こっている状況です。
利益がガンガン減じている(或いは損失の領域に入る)時にこそ刺さる話もありますから笑、来月はその時々に応じたお話が出来るよう、準備しておくことにします。
それではまた次回、お楽しみに。