皆さんこんにちは。リマックスエージェント、そしてファイナンシャル・プランナーの藤岡です。
今月もこの通信簿をご覧頂き、有り難うございます。
それでは早速前回の続き、“必要になったその時には利益を生んでいると確信出来る投資信託” をどうやって見極めるか? について、お話を始めましょう。
ある投信が気になり、“世間の評判” に粘り強く耳を傾け続けた結果、それがやはり自分にとって理想的なファンドだ… と感じられるまでになったとします。その次のアクションとしてお勧めしたいのはズバリ、“モニター買い” です。要は「もう買っちゃえ!」ということになる訳ですが、ポイントは投入額を抑えるところにあります。
投資信託の最少購入価格は金融機関や、そのうちの NISA 口座内なら、といったサービスによっても異なりますが、大手のネット系証券会社であれば大抵、100円から買い付けることが可能です。モニター買いを始めるというのはすなわち、皆さんにとっても馴染み深い、“お試し購入” をしてみるということです。テレビショッピングでも、リピート客を確保したい健康食品などで、初回購入のみやたらと安い価格設定になっているのを見掛けることがありますよね。あれを自身の考えでコントロールし、実践する訳です。
お試しで購入するサンプル品ですから、基本的には期待外れでも諦められる金額に留めます。レッスン料と捉えるか、或いは遊興費とみなして考えるか。それは読者の皆さま次第ですね。NISA や iDeCo での金融商品買付は積立、つまり毎月一定額を投入し続けるスタイルがベースなのですが、モニター買いの場合はスポット購入(一発で終わり)でも構いません。後は、購入したその投資信託がどのような値動きをしていくか、納得がいくまでじっくりとモニターを続けて下さい。
個人的には、本格的に資金投入していく段階に移行した想定でのイメージがしやすい、100円や1000円といった金額でやってみることをお勧めします。頭の中で0を付け加えれば、毎月1万円、さらにはつみたて NISA の上限である10万まで購入しているつもりで見守ることが出来ますよ。
通信簿として公開している情報を見れば分かりますが、もちろん筆者もこの “モニター買い” を行っています。積立設定のうち、
・新興国株式インデックス
・S&P500インデックス
・日経225インデックス
上記3つの指数に連動する投資信託は、それぞれ月に1,000円分を購入しているだけです。今メインで買い付けている全世界株インデックスの投信と比べ、値段の変化にどのような違いが生じているか、簡単に見比べられるのがお分かり頂けるかと思います。
実際のところ、投資信託の値動きがどのような変遷を辿っているかは、その投信の製品紹介ホームページを確認すれば分かります。例えば人気の全世界株インデックス投信であれば、以下のようなグラフで基準価額の推移が示されています。
筆者と同じくこのグラフではピンとこない、またはこういったデータ類の分析などで投資信託の良し悪しを見分けるようなことが出来そうにない貴方。筆者おススメのお試し戦法である “モニター買い” のお試し導入を是非、ご検討されてみて下さい。
では続いて本編、2024年7月末日 時点の運用実績にいってみましょう。
◇つみたて投資枠は年間120万、月額10万ずつの積立(買付)が上限
◆“取得額”は、これまでに買い付けた投資信託の買付総額
◆“評価額合計”は、買い付けた投資信託の現在の価値を示す
◆評価額合計が取得額を上回っていれば、運用状況として利益が出ている状態。この見込利益を “含み益” と言う
◆上記、逆に損失が出ている状態であれば、その見込損失を “含み損” と言う
◆“評価損益” は、取得額に対する評価額合計の増減の具合を記した数字。含み益なら赤い字、含み損の状態に陥れば青い字になる
◆評価損益のカッコ内、%の数値は “評価損益率”。例えば100万円投資して125万円になっていれば25%、50万になってしまうと-50%
●最新の運用成績として、これまでの総投資額(700,000円)に対し 35,715円 の含み益(赤い字)が出ており、その結果、評価額合計が 735,715円 と増加
●含み益は前月の 79,577円 から約 43,800円 減って 35,715円に、評価損益率も 9.00% ⇒ 13.26% ⇒ 5.10% と急転悪化
■全世界株インデックス(ACWI:アクウィ)に連動する投資信託を集中買付
■モニター目的で S&P500 指数連動、新興国指数連動、日経平均連動の各ファンドを小額買付
■日経平均連動投信が再びマイナス評価に。他ファンドと比べて弱さが目立つ
▼毎月8日、クレジットカード決済のみで10万円分を一気に買い付ける設定にて積み立てを継続中
▼インド株インデックスをモニターするのに丁度良い投資信託があれば加えたいと考えている。楽天プラスシリーズにラインナップされることを期待
▼為替ヘッジ無しのコモディティ(金)投資信託にも興味を持ち始めているが、今利用中の NISA 口座ではお目当ての投信が購入不可
※あくまでメインの買付は全世界株インデックス連動型。当面は方針の再考を迫られる世界情勢の激変など生じないであろうとタカを括っている
先述の通り、7月末時点での含み益は 35,715円と、今年4月頃くらいの水準にまで後退するに留まりました。ただこの投稿を起こし終えた現時点(8/7 水)では、アメリカの景気先行不信を受けての株全面下落が全世界、広範な投資商品に影響しており、筆者の NISA つみたて枠運用状況も含み損を抱えるというタフな状況を迎えています。来月はこんな時にこそ知って頂きたい、長期分散投資のパワーについて説明させて頂くことを考えています。
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それでは来月の通信簿もどうぞお楽しみに。