みなさんこんにちは。
デザインX不動産で京都を楽しく、エージェントの小西です。
住まいの人気地区ランキングの結果とは、どう捉えるべきでしょうか?
京都には、11区の区があります。
北区、上京区、左京区、中京区、東山区、山科区、下京区、南区、右京区、西京区、伏見区です。
移住や転勤、リタイアしたら、大学入学、就職など、京都に住みたいなど、みなさんが京都に
引っ越してこられる理由はいろいろあると思います。
ヤフーやSUUMOさんでも、ランキングが良く出ていますよね。
ヤフーさんのランキングを見てみましょう。https://news.yahoo.co.jp/articles/664d37285ecb6e0e6b8f4390633d0944b8f7187b
これらの区の特徴や、くらしのイメージを調べてから物件を探す必要があります。
特にコロナでは「ステイホーム」=遠方に行かないとなっています。ので近くに自然があったり、リフレッシュできる場所があるのは人生を豊かにするキーポイントとなります。
では、京都にはじめて住むなら、どこに住まいを構えたらいいでしょうか。
■どこでもいいよ、探しておいてという方、エージェントにご相談下さい。
イメージに従うもいいが、自営業か、車はあるか、子供の教育は?など
実際は複数のファクターがある!
■中京区がぜったい良い!という方、京都の産業や経済の中心ですので中京区に勤務していて徒歩で通勤したい、あるいは、街にいる!という雰囲気の方にはおすすめです。しかしなが駐車場も確保したい、事務所と住まいを一緒にしたいなどですと、他の区、たとえば北区もおすすめです。二条城の周りでランニングをする人もよく見られます。立命館朱雀キャンパス、佛教大学や、休日診療所もあり便利さで中京区を選ぶ方が多いかと思います。
■左京区が2番手にきていますが、左京区は大学の街、おいしいパン屋さんもあり、鴨川にも近い、自然のある暮らしができます。最近では、岡崎エリアも、京セラ美術館、京都市近代美術館などアート好きには、嬉しいエリア。静かな暮らし、飲食店もバラエティに富んでいます。
■上京区
自転車距離で行ける上京区には、古い建物も残っています。また北野天満宮、相国寺がありいにしえの京都を肌で感じることができます。京都御苑がありますので、そのまわりの小学校に通いたい、御所でゆっくりしたい、など独特の雰囲気を楽しめます。
■下京区
私自身もご縁があって下京区民です。下京区は大きい通り、五条通りがあり、飲食点は少ないですが、その周辺にホテルや銭湯があります。イオンモール、ライフなどのスーパーは便利ですね。京都の子供に人気の梅小路公園、電車ミュージアム、水族館もあり週末は家族連れがピクニックしています。子育てはお寺の保育園、キリスト教の保育園などマンション多く、子育てにも便利です。京都駅から1つめ、2つめで便利です。今でもトラックで、新鮮な野菜を売りに来ている人もいます。
■北区
鴨川の上部、美しい山々の遠景を感じ、山紫水明の恩恵を受けて生活できる北区は、金閣寺、大徳寺など有名なお寺があります。コロナで大阪へ通勤しなくてもいい、という方は、北区で大きめの物件というのも良いでしょう。
■東山区
京都人にとって東山区は、神社仏閣、そして観光客で賑わう場所で、ゲストハウスが沢山できました。また特徴のあるホテルや、産寧坂、清水寺、祇園などやはりブランド力のある区です。南のほうまでいくと「東福寺」などもあり旅館行取得済、物件も売りに出ていることが多いです。物件自体も、おくどさんにキッチンをつけた、という町家もまだまだ残っています。
・コロナ後の住まい探しのポイント
・あなたはどんな世代?何を楽しみたい?
子育て世代、通勤世代、店をやってみたい、など人生の楽しみ方により物件探しは変わるのだと思います。特に京都は「自電車で、どこへでも行ける」という、急いでいなければ自転車でどこでも行けます。
・通勤がいらないなら?
大阪へいく必要はない、田んぼや畑を楽しみたい、なら北区や上の方(かみのほう:かみ=北のこと)もいいでしょう。
・飲食店に近い方が良い? —ウバイーツがどこでも来る時代
お店が近い、都会に近いほうがいい、などがありますがコロナ後は、ウバイーツがきてくれる時代です。ですので「衣・食・住」のうち、食は、割とどこでも満足させることができます。逆に、「食を極めたい」という方には、マンションでキッチンのリノベをしたり、戸建ての一部をこだわりの土間つきキッチンにして、セミナーやオンラインのイベント用スタジオにしてしまうのもよいでしょう。
・習い事は近い?
お子様がいらっしゃる場合、ピアノ教室、水泳教室、塾に近いというのはベネフィットになります。特に小さいお子様ですと、ピアノレッスンだけでなく、とりあえずそこで折り紙もしておきます、というふうに優しい先生もいらっしゃいますので、親の送り迎えが近い、というのは非常に便利となります。
ということは、つまり、人生のステージと、生き方を相談した上で、物件を探したほうが
良いということになります。
・職住一体のまち
これまで京都は観光産業のまちであり、歴史、神社仏閣の残る、世界中の人が集まる京都でした。しかしながら、「京都に住んで、京都を楽しもう」ということが、いよいよリモートワークでもっとできる時代になりました。町家は京都に残る「文化遺産」とされてきましたが、不動産物件との出会いで、自分なりの、現代の「職住一帯の建築」をつくる楽しみをするのはいかがでしょうか。もちろん古い町家を買ってやってみる、というのもありですし、土地を購入して、木造の建物を建てる、伝統を受け継いで木の香りの匂いのする家をつくるもいいでしょう。
・歩く街京都と町家
歩く街京都、は京都のスローガンですが、サスティナブル、ユニバーサルなアイデアとして、まちなかに車を入れないということも言われてきました。しかしながら車自体も発展していますし、車を止めることのできる家が、理想ですが区によっては、駐車場が高くなったりもありますので注意が必要です。
歩く楽しみのひとつに、「町家」を見流ことが挙げられます。良く見ると古い看板が残っていたり、新鮮な豆腐を変えたり、軒先で地域の人が話をしたり、きれいなお花を育てている人もいます。京都は回覧板もあり、地域の住民とのつながりが欠かせません。学生生活を送る方も、ワンルームマンションよりも、町家に住んでみて、京都を味わってみるというのも良いのではないでしょうか。
子育てでは町家の「開放性」や「フレキシビリティ」を活かし、日当たりのよい町家、手前と奥で使い分ける町家、土間をスタジオにしてしまう、などこれからのライフスタイルに合う町家の創造が求められています。「おとなりラボ」さんでは町家で子供を預けながら親が仕事ができたりという事例もありますのでこれらの発展系で、職がもっとリモートで町家と一帯になれば、子育て世代が中京区や上京区に移住しやすくなるでしょう。そのためのサポートや助成も「観光の京都」から「子育てできる京都」に転換していくことが望まれます。近所の子供と喧嘩をしたり、おやつをシェアしたり、一緒に公園で遊んだりというのは、現代の今でも町家のあいだで起こっていますし、一人っ子家庭にはとてもありがたいコミュニテイだと感じています。
人が「歩く」こと、これはすべての健康につながる、と言われています。お墓参りにいく、公園にいく、京都ならではの25日は「天神さん」にいく、というのも良いでしょう。
ですので、人気だからと範囲を狭めて検索するのではなく、京都とご自身のライフスタイルでご自身の拠点を探されることをお勧めします。検索サイトでばっとでてきて、家を見に行ったら、真っ暗だった!ということもしばし起こります。
私たちも京都で歩いている、自転車を走らせている、子育てをしている一人ですので、ライフスタイルや近い未来のビジョンなどを含めてお話いただけるよう、日々活動して参ります。
【小西菜月 Nazuki Millotat Konishi】
住宅建築コーディネーター/デザインコンサルタント/REMAXエージェント@コミュニティ・ラボ
京都生まれ、京都育ち、建築設計・アトリエ事務所、海外駐在を経て、questLLCパートナー。
デザイン、マーケティング、ブランディングの分野で業務、教育活動を行う。
ドイツ人と国際結婚し、1児の母。京都にて子育て中。町家をもっと京都に、空き家を新しい町家に。
たてものリノベ、内装提案から再活用、まちづくりまでよりよい暮らしをつくるための提案を行っています。