やれ民泊だ、ホテルだ、ゲストハウスだと宿泊施設需要でここ数年大いに賑わった京都市内中心部。その流れが今、変わりつつあります。
写真は工事前に現場に掲げられる「建築計画の概要」、いわゆる「おしらせ看板」。不動産業界にいる人間が必ずチェックするアレです。ここ2〜3年に京都市内を歩いた人なら見飽きていることでしょう。なにせ市内中心部は宿泊施設の建築ラッシュ。明らかにバブル時以上の開発が実施されています。コンビニより多いおしらせ看板。全く珍しくもなんともありません。
しかし注目して欲しいのは中の文言。目的の部分をよく見てください。見えませんか?
さて、これで見えましたでしょか?「ホテル」ではないんです。「共同住宅」なんです、マンションなんですよ。
ここ数年分譲マンションデベロッパーは、マンションよりも収益性に勝る宿泊事業者に土地価格で勝てず、全く用地を仕込めない状況が続いていました。それだけでなく既に分譲マンション用地として手当てしていた土地をホテル事業者に売却したり、自らホテル事業を始めたり。賃貸マンションも、竣工後ホテルに転用、入居者を退去させてゲストハウスに転用など、全ての不動産が宿泊施設になるのではないか?と思ってしまうほどの怒涛の勢いで宿泊施設が増えました。
そんな中見つけた看板がこれ!なんと宿泊施設が共同住宅へと変わるのです!
こちらは(私の記憶が正しければ!)昨年まではゲストハウスとして運営されていた施設。ところが経営不振なのか担い手不足だったのか、理由は定かではありませんがゲストハウス、ならびに併設のカフェも閉店してしまいました。
次は何になるのだろうか?と思いながら前を歩いていたのですが、昨年末に看板が設置されていた模様。まさかの宿泊施設からの共同住宅です。
「まさか」と書きましたが、すいません。「まさか」ではありません。昨年中頃から京都市内では宿泊施設の売物件が出始めていました。今年になってからはさらに件数も増えています。宿泊施設としての継続が難しくなった不動産が住宅へと回帰する流れは自然な話であり、今後も増えると思われます。
ここ数年、異常に高騰していた価格もこなれ出しています。本当に宿泊施設を運営したい人にとってはチャンス到来。
京都で宿泊事業をしたい人、ぜひ RE/MAX CommunityLAB にご相談ください。