僕のお婆ちゃんは認知症 最終話
お役立ち情報・ネタお婆ちゃんのボケが進行している
お盆、正月、お爺ちゃんの一回忌、三回忌と会うたびに思いました。
お婆ちゃんのボケが進行していると…
孫の僕のことや、僕の兄弟のことは完全に忘れている…。
お爺ちゃんの七回忌を迎える頃。
お婆ちゃんは、もう息子であるお父さんや叔父さんのことも完全に忘れている…。
話をしていても、全然知らない他人と喋っている感覚。
会話の節々に出てくる知らない人たち
会話の節々に出てくる●●ちゃん、●●さん。
老人ホームの他の入居者と●●ちゃんの話をしている。
昔、家に住んでた時の隣の家の●●さん。
でも、そんな人は存在しないのです。
お婆ちゃんが言うには昔からの友達らしいけど。
ここまできたら、もう潔く話を聞けます。
(僕)
●●ちゃん元気にしてるん?
(お婆ちゃん)
元気や!
元気や!
と、答える。
誰のことなのか全くわからないが、
頭はボケてるが体はまだまだ元気で
ご飯もまぁまぁしっかり食べています。
会話も普通にしてるし、
笑顔で話してるし、
意外と元気です。
ある日のことです
お父さんがお婆ちゃんの
手の爪を切ってあげていました。
この光景を見た時に思いました。
【親がちゃんと認識できる時】に
親孝行しないといけないなぁと。
『生きているうちに』
とかいうけど、
どんな状態で生きているかわからないから。
そして、数日後のこと。
入院することになりました
お婆ちゃんが足の手術をするから
っということで、
病院に行き入院することになりました。
命に関わるような手術じゃないから
別に心配しやんでいいで!
っと、
お父さんからの連絡。
心配されていた手術も無事に終わりました。
が…
数日後の早朝にお父さんからの連絡
【急やけど お婆ちゃん亡くなったわ… 】
えっ!!!
衝撃過ぎて、
何も言葉が出なかった…。
命に関わるような手術じゃないって
言ってたやん!って思いながら…
あまりの急変の容態の悪化で、
お父さんもギリギリ間に合わず…
お婆ちゃんは静かに息を引き取りました。
お婆ちゃんが亡くなった時
【悲しい】
という感情よりも、
なぜか温かく
【安心した】
気持ちになりました。
お婆ちゃんが何かを伝えたくて、
亡くなる日を自分で
選んだのだと思わざるを得なかった。
認知症でボケてしまったけど、
本当は孫の僕のこと。
家族のことを忘れていないよ!
と。
そんなことを伝えたかったのではないか?と。
そんな気がしました。
先日、三回忌を迎えました
お婆ちゃんの命日
【 11月10日 】
この日は僕の誕生日でもあるから。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。