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MONDAY, DECEMBER 29, 2025

結婚したら、まず賃貸?購入? 新婚夫婦のための「住まいとお金」の考え方

こんにちは。
RE/MAX(リマックス)で不動産エージェントをしている辻 龍一です。


普段は、30〜40代の会社員の方の「1〜3棟目の不動産投資」を中心に、
不動産の売買や賃貸のサポートをしていますが、


最近、結婚前後の方から
よくこんなご相談をいただきます。



「結婚したら、やっぱり家って買った方がいいんですか?」
「今は賃貸のままにしておいて、貯金が貯まってからの方がいいですか?」



今日は、新婚さん・これから結婚を考えている方向けに、
**「成婚後の住まいとお金」**について、
僕なりの考え方を整理してみたいと思います。




なぜ「成婚後の住まい&お金」を先に整理しておくべきか


結婚は、人生の中でもかなり大きなターニングポイントです。




  • 住む場所が変わる




  • お金の管理が「二人の財布」になる




  • 子どもや転職など、将来の選択肢も広がる




このタイミングで、



「周りがみんな家を買ってるから」
「営業さんに今が買い時と言われて」



といった理由だけで、
数千万円〜数億円のローンを組んでしまうと、後々の選択肢をかなり縛ってしまうことがあります。


だからこそ、




  • いきなり「買う前提」で考えるのではなく




  • 「賃貸・購入・将来の不動産投資」をどう組み合わせるのがベストか




を、一度落ち着いて整理してみるのが大事だな、と思っています。




いきなり「買う前提」で考えないでほしい3つの理由


「家を買う」こと自体は悪いことではありません。
むしろ、うまくハマれば人生を安定させてくれる“いい選択”にもなります。


ただし、タイミングと前提条件を間違えるとしんどくなるので、
僕はよく、次の3つをお伝えしています。


① ライフプランが固まっていないことが多い




  • 子どもは何人くらい欲しいのか




  • 共働きを続けるのか、いずれ片方がセーブするのか




  • 今の仕事・会社に長くいるのか、転職・独立も視野に入れているのか




結婚直後の段階では、
ここがまだぼんやりしていることがほとんどです。


この状態で「35年ローン」を組んでしまうと、
数年後にライフプランが変わったときに、



「間取りが合わない」
「場所が合わない」
「そもそもローン返済が重い…」



という状況にもなりかねません。


② 住宅ローンは「人生で一番大きな借金」になりやすい




  • 数千万円単位の借入




  • 返済期間は30〜35年が一般的




という意味で、住宅ローンは多くの人にとって
人生最大の借金です。


借金=悪、ではありませんが、



「どのくらいまでなら、無理なく返せるのか」
「片方の収入が減っても耐えられるのか」



を考えずに「借りられるだけ借りてしまう」と、
将来の家計がどんどん苦しくなってしまいます。


③ 「家を買う=将来の選択肢を少し縛る」という側面もある


持ち家には、




  • 自分好みに手を加えられる




  • 長期的には家賃の不安が減る可能性がある




といったメリットがある一方で、




  • 気軽に引っ越ししづらい




  • 売却・賃貸に回す手間やコストがかかる




といったデメリットもあります。


特に、




  • 「転勤の可能性が高い」




  • 「数年以内に独立・転職もありえる」




という方は、



「まずは賃貸で様子を見て、
ライフプランが少し見えてきた段階で購入を検討する」



という選択肢も、十分“あり”だと思っています。




賃貸・購入のざっくりメリット/デメリット


ざっくりですが、よく整理に使う表を置いておきます。


賃貸のメリット




  • 引っ越しがしやすい(ライフステージの変化に合わせられる)




  • 固定資産税・大規模修繕などの負担がない




  • 売却リスクを考えなくてよい




賃貸のデメリット




  • 家賃を払い続ける必要がある




  • 間取りや設備を大きく変えるのは難しい




  • 将来の家賃上昇リスクがゼロではない






持ち家(購入)のメリット




  • 長期的には「家賃代わりにローンを払う」イメージで資産になる可能性




  • 自分好みにリフォーム・カスタマイズできる




  • 老後の住まいの不安が減りやすい




持ち家(購入)のデメリット




  • 初期費用が大きい(頭金・諸費用など)




  • 引っ越し・住み替えのハードルが上がる




  • 住宅ローン返済が長期にわたる




  • 売却価格が思ったより伸びない/下がるリスク






「今買っても良さそうな人」と「まだ賃貸で様子見した方がいい人」


これはかなりざっくりですが、
僕が相談を受けたときの“目安”を、少しだけ書いてみます。


今買っても良さそうなケース(あくまで一例)




  • 転勤リスクが比較的低い




  • 共働きか、片働きでも一定以上の安定収入がある




  • 今後10年前後は「このエリアで暮らす」イメージが持てる




  • 頭金や予備資金をある程度キープした上で、
    無理のない返済額に収まりそう




まだ賃貸で様子見した方がいいかもしれないケース




  • 仕事・居住地の変化が近々ありそう(転職・独立・転勤など)




  • 子どもを持つかどうか、まだ全く見えていない




  • 頭金を出すと、手元の現金がかなり薄くなってしまう




  • 「営業さんに言われたから」「親に勧められたから」という理由が主




こういう話は、本当はお一人ずつ細かく見ていく必要がありますが、
「自分はどっち寄りかな?」を考えるヒントとして使ってもらえたらと思います。




成婚後に気をつけてほしい“不動産投資”の話


最後に、不動産投資家としての立場から、
一つだけお伝えしておきたいことがあります。


それは、



「結婚したばかりのタイミングで、
“なんとなく良さそうな不動産投資”の営業に乗らないこと」



です。


実際に僕のところにも、




  • 「新築ワンルームマンションの営業を受けた」




  • 「年金代わりにどうですか?と言われている」




といった相談がよく来ます。


不動産投資自体は、
うまくハマればとても強力な武器になりますが、




  • 家計の状況




  • ライフプラン




  • 住宅ローンとのバランス




を無視して始めてしまうと、
“将来を守るための投資”が“将来の足かせ”になってしまうこともあります。


僕のスタンスはいつも同じで、



「やった方がいい人には“やりましょう”と言うし、
やめておいた方がいい人には“やめましょう”と言う」



というものです。


特に、成婚直後〜数年の間は、




  1. 夫婦の家計とライフプランをざっくり共有する




  2. 賃貸か購入か、そのタイミングを一緒に考える




  3. その上で、どうしても必要なら不動産投資を検討する




くらいの順番が、個人的にはちょうどいいと感じています。




まとめ:迷ったら「一度、立ち止まって一緒に整理する」


長くなりましたが、
今回のポイントをざっくりまとめると、




  • 結婚直後は、ライフプランが変わりやすいタイミング




  • 「買う前提」で走り出す前に、賃貸・購入のメリット/デメリットを整理する




  • 住宅ローンも不動産投資も、「やっていい人」と「やめた方がいい人」がいる




  • 迷ったら、一度立ち止まって、第三者と一緒に整理してみる




という感じです。




「自分たちの場合はどう考えたらいい?」という方へ


僕は普段、




  • 30〜40代会社員の方




  • これから結婚する/したばかりのご夫婦




から、




  • 「賃貸と購入、どちらがいいのか」




  • 「いつ家を買うのが現実的か」




  • 「不動産投資は自分たちに必要なのか」




といったご相談をお受けしています。


いきなり「じゃあ物件を買いましょう!」という話ではなく、



「まずは現状と、これからのイメージを一緒に整理する」



ところからスタートする形です。


もし、



「家のこと、そろそろ考えないとな…」
「営業トークじゃない第三者の意見を聞いてみたい」



というお気持ちがあれば、
ゆるくご相談いただけると嬉しいです。


(※このブログ経由でのご相談の方には、
 最初はオンラインでの無料ヒアリングから対応させていただきます)




ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今後もこのブログでは、




  • 成婚後の住まいとお金のこと




  • 会社員の1〜3棟目の不動産投資のこと




  • 現場で感じている「やっていい/やめた方がいい」リアルな話




を、できるだけ分かりやすく書いていきたいと思います。


引き続き、よろしくお願いいたします。


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