明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
元旦から大地震、航空機事故と相次ぎ、おめでたい雰囲気ではなくなってしまいました。
皆様のご家族、ご親族、お友達に被害に遭われた方はいませんでしたでしょうか?
被害に遭われお亡くなりになられた方々に心よりお悔やみを申し上げるとともに、
怪我をされた方、ご自宅が被災された方々にお見舞い申し上げます。
大地震が発生し、建物が倒壊した映像や避難所に避難されている方々の映像を見ていると
2011年の東日本大震災の被災地の映像がフラッシュバックしてきました。
地震の多い日本では、何処にいても同じような災害に遭うことは避けたくても避けることはできませんので、
日頃からいつ起きても対処できるよう心構えだけはしておきたいと改めて感じました。
液状化現象
東日本大地震災の時に広範囲で液状化現象が起きたことを皆様もご記憶されていることと思います。
震源から遠く離れた東京でも、私の住んでいる市川市、浦安市や船橋市、千葉市の湾岸エリアでも
液状化現象があちこちに発生して日常生活に支障が出たエリアがあったことをつい最近のように明確に覚えております。
道路が波打って大きな穴が空いてしまい自動車での通行ができなくなったり、ショッピングセンターの周りの地盤が沈下して建物が宙に浮いているように見えていたり、
多くの家屋が傾いてしまったりと大変な被害が発生しました。
それでも東北のように大勢亡くなった訳ではないため大袈裟に騒ぎ立てることもできず、粛々と復旧を行なっていたことが思い出されます。
ただ浦安市で液状化の被害を受けた戸建の多くは、地盤改良工事を行うと費用が嵩むという理由で
地盤改良工事までは行っていない住宅が多かったと思います。
建物をジャッキで上げて道路の高さに合わせて水平にする工事を選択された住宅が多かったと思います。
私の知人が、地盤改良工事の見積りを業者から取ったところ、2000万円〜3000万円の金額を提示されたと言ってました。
流石にこれだけの費用を掛けて地盤改良もできず、建物をジャッキアップして何とか住める状態にするのが精一杯だったかもしれません。
応急措置的な工事に留まっているため、再び大地震が来た時には2011年と同じような被害が出るのかもしれません。
今回の北陸の「令和6年能登半島地震」でも液状化現象が発生しております。
地盤が沈下してマンホールが道路から突き出ている映像、地面から水が湧き出ている映像、
建物自体は損傷を逃れたにも拘らず傾いてしまった映像などを多数ニュース等で目にしました。
これらは、すべて液状化現象の為せる被害です。
では、今後大地震が発生した時に今住んでいる場所は、液状化する可能性があるのかを
確認するためには何を調べたらいいのか押さえておきたいと思います。
まずご自身が住んでいる場所が埋立地であれば、液状化の可能性は、かなり高いと思っていいと思います。
東京都や千葉県の湾岸エリアは、ほぼ埋立地と考えていいと思います。
また河川沿いの低地も埋立てられた場所が多いです。
以前田んぼだった場所も軟弱地盤の場所が多く、液状化リスクは低くないと思います。
地名から液状化のリスクを知ることもできます。
地名に、川、沼、池などの漢字が入っている地名の場所は、
過去は、川、沼、池だった場所を埋立てているかもしれません。
東日本大震災の時、東京都心でもあちこちで液状化が発生してます。
地名にこのような漢字が入っている場所がいくつもあったと記憶してます。
徳川家康が豊臣秀吉に江戸に国替えを命じられた時の東京(江戸)は、葦の生い茂る低湿地帯だったので、
当時からあちこちで埋立て工事を行い今の姿になってますので、
300〜400年前にどうなっていたのかを遡って調べる必要があります。
古地図、旧住宅地図などと今の地図を重ねて見てみるのもいいと思います。
それ以外でも、液状化の可能性が分かる、国土地理院作成の土地条件図、過去の地形図、国土交通省作成の過去の災害履歴図、
地盤調査データである柱状図、東京都が作成した液状化マップなど色々と確認できる資料があります。
ご心配の方は、これらの資料でご自宅の周辺の液状化リスクを一度調べられたら宜しいのではないでしょうか。