RE/MAXエージェント 奥林です
さて今回は、住環境についてのお話からスタートしましょう
平成20年以降、国交省では「住宅・土地統計調査」(総務省実施)との連携を強化し、調査内容の見直し等を図り「住生活総合調査」と言う名称で住環境調査を行い5年に1度公表されています
質問の「住宅・住環境の中で最も重要と思うもの」については安定的に下記の回答が上位を占めています
「火災・地震・水害などに対する安全」
「治安、犯罪発生の防止」
「地震・台風時の住宅の安全性」
「日常の買い物、医療・福祉施設・文化施設などの利便」
「住宅の広さや間取り」
住環境と聞くと、駅までの距離や生活利便施設等を思い浮かべてしまいますが、実際には常に大枠での「安全性」に関する内容が上位を占めているのです
私が居住用物件をクライエントに提案する場合、あたりまえの話ですがハザードマップを確認し地域特性も含めてクライエントにご説明を行います
様々な所で話を聞き驚かされるのですが、不動産の営業でそこまでの説明をしている事がほとんど無いと言う事実です
「良い所は聞いてもいないのに説明してくるけど悪い部分は聞いてもはぐらかされ、後から連絡しますと言っていたのに、その後連絡もこなくて」
などの言葉をよくお聞きします
不動産を扱う一員として悲しく思います
以前にもブログで書きましたが、不動産業界全体のイメージが悪いのは見れば分かる間取りや住設機器の説明ばかりに終始し、肝心の所を説明していない事です
金融機関毎の融資条件特性を比較検討しながらの説明もしかり、中古住宅のチエックするべきポイントしかり、イニシャルでは無くランニングコストに影響を与える性能部分等、数えればきりがありませんがそれらをプロの目線でチエックし、クライエントに理解しやすい形で選択肢を提案する、それがプロフェッショナルの仕事です
まだ記憶の新しい2018年9月6日午前3時7分59秒に発生しました北海道胆振(いぶり)東部地震は北海道で初めての震度7クラスの地震を発生させ、数日間のブラックアウトや給水不通
上記に加え道路の陥没等の影響による流通マヒによりコンビニは閉店、通電開始後にスーパーもかろうじて在庫品で対応しましたが生鮮食品は勿論の事
水や食料さえまともに手に入らない状態が数日、続きました
私の在住する札幌市内においても、いたるところで道路が陥没し、特に清田区里塚周辺では旧法による造成工事の団地を中心に道路の陥没は勿論、宅地内陥没により住宅が傾き復旧不能の住宅が数多く散見されました
震災後2か月間ほどはクライエントからのヘルプ要請(温水器の傾きによる水漏れや、外壁損傷等)で昼夜問わず飛び回っていました
派遣できる職方も限りがある為、お伺いするリードタイムを短縮するために自ら作業服に身を包み、屋根に上り床下に潜り、応急処置が出来るところは応急処置を施しました
不幸中の幸いではありますが、躯体強度や断熱性能、予めハザードマップを確認し過去の震災被害状況や勘案される不利益情報の回避を読み込んでご提案を続けてきたお陰で
直接のクライエントの壊滅的被害の事例は0件
水漏れや、ボード浮き上がりによるクロスのクラック等の修復可能な事案でした
困ったのはクライエントからの口コミで、直接かかわりの無い方々から架電があり一度見に来てもらえないかと言うオファーを、体力の限界から多数お断りしなければならなかった事です
当時、新聞でも取りざたされたのが悪徳リフォーム業者でした
被災して困っている方々の所に押しかけ通常相場の5倍以上に匹敵する金額を平気で吹っ掛ける
まさに火事場泥棒的な存在でした
私の所にも多数のクライエントから連絡がありました
「○○と言う業者さんが来ているのですけど、給水配管からの漏れで¥48,000円だと言われているのですけど、それって適正金額ですか?あまり高いのでちょっと不安になって」との事
クライエントに電話を替わっていただき、やりとりをします
現地確認をしなければ確定判断は出来ませんが、内容を聞く限りでは配管取り合い部の動きによる漏水で、接合部位のパッキン交換で処理できます
高く見積もってもせいぜい1万円前後の工事内容です
クライエントにはその辺りをご説明し業者にはお引き取り願いました
水漏れでお困りですから、そのあと私が駆け付け常備している配管用応急テープで漏水個所を処置し日を改めて、設備業者を派遣しご請求は¥8,800円(税込)
そのような事が日常茶飯事でした
本職では無くかつ不器用な私ではございますが、自前の営業車には応急処置工具一式を積み込んで活動しておりますのでクライエントのご様子伺いの際に依頼を受ければ内外の建具調整やクロス補修、フローリングのキズ補修等、下手糞で仕上がりに保証は出来ませんよとお断りをして、ほぼ無償で対応をしています(場合によっては部材実費だけご請求する場合もございます)
信念に基づきクライエントファーストで日々活動しています
どうぞお気軽に、ご相談下さいませ