円安が再び加速しています。
節目と考えられていた140円を突破し、一時落ち着いていた為替相場が円安に進行し始めました。
ロシアによるウクライナ侵攻後、エネルギーや食料品を中心とした価格が高騰し、
輸入金額が膨れ上がったことで、貿易収支は赤字に陥ってしまっており、
ドルの需要増加が円売りを後押ししてます。
ここに投機筋の円売りが重なり、一層の円安を誘導しているようです。
一方、日銀によれば8月末のマネタリーペース(市場に出回る現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計金額)
が2.5%減少したということです。
前年同月比でマネタリーペースが減るのは、2012年3月以来で、なんと10年5ヶ月ぶりのことでした。
いよいよ金融緩和の方針を転換し、金融引き締めに向かうサインなのか、注視していきたいと思います。
ケアリーバーについて
ケアリーバーという言葉はお聞きになったことありますか?
保護(ケア)から離れた(リーバー)人のことを指します。
貧困や虐待などで保護された子どもは、児童養護施設や里親などの社会的養護の元に暮らすことになりますが、
その数全国で約4万2000人いると言われております。
そして、この子たちは原則として18歳になると施設等を離れなければならなくなります。
施設等を離れた子たちは、進学する子も中にはおりますが、
アルバイトをしながら学校にに通う生活を続けられず途中で諦めてしまう子がほとんどだそうです。
大半の子たちは施設等を離れると直ぐに就職するのですが、多く子たちは割と比較的早い時期に離職してしまいます。
その後、5人に1人の生活状態は赤字になってしまい、苦しい生活を送る羽目になります。
私は、前職の時に養護施設を何度か訪問させてもらいましたが、その時に聞いた施設長の話が今でも忘れられません。
それは、ここ(養護施設)をを出ると7割程度の子がホームレスになると仰られたことです。
それを聞いた時は、信じられませんでした。
今でも信じられないのですが、事実のようなのです。
この子たちは、再び施設に戻ることなく、帰る場所がない、頼れる人がいないなどの問題を抱え、
社会の中で孤立してしまうようです。
ここで大きな問題になるのが住宅確保です。
親は元より頼る相手がいないため、保証人になってくれる人が見つからず、賃貸契約が結べないのです。
彼らも住宅確保要配慮者と言えるのです。
弊社では、来年から住宅確保要配慮者に住戸を提供するビジネスを始めようと計画しております。
賃貸物件の貸主が高齢者を入居させるのを躊躇う大きな理由は、孤独死の可能性があることです。
場合によっては、数か月間発見されず、その後部屋を別の人に貸し出すためには特殊清掃が必要となること、
更に事故物件として扱われる可能性もあり、以降の入居付けが困難になってしまうことを嫌っての対応です。
ですので、高齢者を入居させるには見守りが欠かせないのです。
その役目をケアリーバーのような社会で孤立してしまっている若者に担ってもらえないかと考えております。
そうすることによって、高齢者の孤独死の問題、ケアリーバーの社会からの孤立の両方を解決することが可能になるかもしれません。
来年度の実現に向けて行政とコミュニケーションを取っていこうと思います。