2024.07.08 UpDate

MONDAY, JULY 08, 2024

IZUMAI通信 Vol.292

少子高齢化が進む日本において、様々な深刻な問題が起きています。


その一つが認知症の問題です。

昔は、今ほど認知症が話題になることが少なかったと記憶してますが、

認知症を患う高齢者が急増したからなのでしょうか?


Aiに聞いて見ると、一つは家族構成の変化を挙げております。

昔は、3世代同居の家が珍しくなく、認知症の高齢者が家族にいた場合も家族みんなで面倒をみていたため表面化しなかったということです。


もう一つの理由として挙げていたのが、地域社会の密接な関係です。

徘徊する高齢者がいた場合、近所の方々が様子を見守ってくれたため、

遠方まで徘徊して行方不明になるようなことがなかったということです。


昨年一年間で徘徊で行方不明となった高齢者は19,039人もいて、そのうちの95%は昨年中に所在が確認され、

亡くなって見つかった人が500人、未だに所在が分からない人が250人もいるそうです。


250人は、どこに行ってしまったのでしょうか?

今何をしているのでしょうか?


私も父親が認知症を患って9年も面倒みてましたので、ご家族の苦労は他人事に感じません。

徘徊して捜索することもしょっちゅうで、家から40kmも離れた場所で発見されることもありました。


明らかに認知症だと分かる人ばかりだと思いますので、

もしそのような高齢者を確認した時は躊躇わずに声を掛けてあげたいと思います。


PFASについて


最近よく耳にするようになったPFASですが、何なのかご存知ですか?


フライパンが焦げ付かないようにコーティングしたり、車のボディのコーティング、消化泡の中などに含まれている

有機フッ素化合物のことです。

PFASは、RFOSやPFOAなどからなり、これらが発がん物質ではないかと俄かに注目を浴び始めています。

日本では、アメリカ軍の基地の周辺でPFASの濃度が高い地区が多いという報告があります。

横田基地で泡消火剤のタンクの中身が気が付かないうちに空になっていたということもあったようです。

このことを受けて市民団体が多摩地区の住人の血液検査を実施したところ、

半数以上の市民から健康被害が懸念されるレベルのPFAS濃度を確認したとのことです。


他のアメリカ軍の基地の周辺の川の水質検査でも基準を上回るPFASが検出されているようです。

沖縄県の嘉手納基地のある嘉手納町の地下水は、国が定める標準値の420倍という高い値のPFASが検出されております。


PFASは、世界的にも規制が強まってますが、本国アメリカではどうなんでしょうか?

アメリカでも集団訴訟が提起されたりと国民の関心が高まっております。


2021年に「PFAS戦略的ロードマップ」が策定され、アメリカ国内においてはPFAS製造・輸入・使用には厳しい規制を課しておりますが、

それは日本国内のアメリカ軍基地においては実施されていないのでしょうか?

日本では、2010年にPFOSの製造、輸入が原則禁止されていますので、アメリカよりも規制を早く始めたのですが、


規制の基準がアメリカの基準よりも緩くなっている点が気になります。


このPFASに関しては、検出状況を全国マップでプロットした地図が公表されています。

環境省、日本水道協会、NHKなどが独自に調査、作成しております。

このマップを見ると異常な値が検出されている地区があることが確認できますが、その原因はほとんどのケースは不明となっております。

異常な値を確認できた地区では、住人が流産を繰り返していたという報告もあり、PFASとの因果関係は分かりませんが、

発がん物質だと認定されれば、健康被害についての事例が多く報告されることになるのではないかと思います。


現在、不動産の売買、賃貸の契約を行う際に、重要事項説明の中でハザードマップ内の物件所在地の確認を義務付けられていますが、

いずれこのPFASの検出データマップも同様に説明が義務付けられるようになるのではと感じております。


日々利用する水道水に健康を害する値のPFASが含有されているリスクがあることを認識した上で、

何か自衛の対策も考えないとならないかもしれません。

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