残暑と言うにはあまりにも暑い日が続いてますね。
この時期に40度に近い気温になるなど過去なかったと思いますが、果たしていつまで続くのでしょう?
秋の風情など全く感じられない状況の中でも暦の上で予定していた月見の会とかが各地で行われてますが、
どちらかと言うとバーベキュー大会の方がしっくり来るような感じがします。
米が突然のように市場から姿を消してしまい、慌てて政府の備蓄米を放出するなんてこともありましたが、
毎年毎年こんなに気温が上昇して、いつまでも気温の高い期間が続くと農家もどう対応していいか分からなくなって頭を悩ますのではないかと心配します。
水田に水を溜めず耕作できる稲の品種に変えたり、試行錯誤知恵を絞って品種改良に取り組んでも、
また来年になると今年と違う気候になって努力も水の泡とならないのかと心配が尽きません。
墓じまいと外国人の墓
人口が今後減少していく日本で今まで当たり前と思っていたものが姿を消していくなんてことが
今後一層増えてくると考えておかなければならないかもしれません。
その一つにお墓の問題があります。
墓じまいという言葉に象徴されるように先祖代々のお墓を改葬と言って別の場所に移したり、
お墓を解体して更地に戻してお墓の使用権をお寺等の霊園経営者にお返しする事例等が増えて来てます。
何故このような選択をする人が増えているのかと言うと、お墓が遠方でなかなかお墓参りに行けない、
お墓を継承する人がいない、そもそものお墓に対する価値観の変化などが背景にあるようです。
ただ、墓じまいをすると言っても勝手に行なうことはできず、まずは霊園の管理者に伝えて、
その上でお墓のある場所の自治体に届け出て許可を得ないといけません。
そして、自治体へ届出する際は、新たな供養方法を決めておかなければなりません。
新たな供養方法は、基本的に4パターンありまして、一つは前述の移転、二つ目は合同墓や樹木葬などの永代供養、
三つ目は手元供養、そして四つ目は散骨になります。
それぞれのパターンで一定の費用がかかりますので、安易に改葬することはできないと思いますが、
今後増えていくことは間違いないと思われます。
お寺側からしてみるとこのような状況は、お寺の維持、存続にかかわる重大なインシデントであると言えると思います。
お寺の経営は、檀家からのお布施によるところが大きいので、墓じまいによって離檀する檀家が増えていくとお寺の収入減に直結します。
一般的にお寺を経営するには檀家が300人いないと厳しいと言われております。
檀家が減っていくと僧侶の収入も減っていきます。
坊主丸儲けとよく言われますが、実態は年収300万円に満たない収入しか得ていない僧侶が少なくありません。
このような状況にあるお寺で離檀する檀家が増えて来るとお寺も寺じまいという最終手段を決断せざるを得なくなります。
日本人は今後人口を減らしていくことは決定的ですので、このままの状況で推移していくと寺じまいするお寺が増えて行くことは避けられないと思います。
一方、日本には外国人がどんどん入ってきており、永住を希望する外国人も増えてきてます。
ここで問題になるのが、日本で亡くなった時、お墓をどうするかということです。
日本には色々な国から色々な宗教を信仰している人がいますので、
一概に言えませんが、お墓探しに困っている外国人は多いようです。
外国人の中でも特にイスラム教徒であり、一部のキリスト教徒が困っているようです。
彼らは、亡くなると土葬で遺体を埋葬することが宗教上求められます。
日本には、遺体の埋葬については、「墓地埋葬等に関する法律」があり、法律上は土葬は禁止されていません。
ですが、日本には土葬ができる墓地がほとんどありません。
これは自治体の条例で禁止されていたり、地域の住民の反対によって実現できていないからです。
このような状況の中、亡くなった時にどうしているのかですが、日本中の数少ない土葬できる墓地を探して何とか埋葬する場合があります。
ただこの場合、ご自身の居住している地域から近い場所であることは稀で、かなりの遠方の場所に埋葬することになったりします。
日本で埋葬場所を見つけることができなかった人はどうするかですが、ほとんどの場合、本国に遺体を空輸して本国の墓地に埋葬します。
当然飛行機の輸送料金がかかるため、かなりの費用を要することになります。
今後イスラム教徒は、ますます日本にやって来るでしょうから土葬のニーズは高まってきますので、何とかしてあげたいと考えています。
今ある地域で霊園の販売に関わり持つ機会がありまして、土葬の可能性を探り始めたところです。
その場所は、自治体の条例で土葬が禁止されているので、地元の政治家に協力を要請したところです。
何をするにしても今後は外国人の存在は否定できませんので、ここは何とか結果を出したいと思ってます。