日本の家賃が30年振りに上がったようです。
家賃は、CPI(消費者物価指数)の主要な指標となってます。
これが一時的なものなのか、今後も上昇していくのかで、物価の動向、日銀の利上げに影響を及ぼしてくると思いますが、
日銀の金利政策は緩やかだけど、引き上げを行っていくことは明白なので、
今後も家賃は上がっていくと考えるのが自然かと思います。
日本の収益不動産は、海外のそれと比較すると利回りが高いと評価されていますので、
今まで岩盤のように動かなかった家賃が上がっていくことで利回りが更に上がり、
海外からの投資金額も増えてくるようになるかもしれません。
日本の不動産を購入する中国人
中国人が日本の不動産を買い漁っている?
イメージとして定着した都市伝説みたいなものですが、実際はどうなんでしょうか。
2023年の海外の日本不動産投資額の1/4が中国人だというデータがあります。
というと然程ではないのかなとも思いますが実態は、コロナ禍が終わって以降、
投資額がかなりの勢いで増加しているようです。
ただ中国には、国外に資産を持ち出す際の規制によって、中国人一人当たり年間5万米ドルが上限となっており、
この額を超えて持ち出すと罰金、禁固刑が科されるリスクがあります。
5万米ドルでは、日本の不動産を購入することができないので、家族、親戚、友達にお願いして送金してもらい、
その金額をかき集めて購入するような話しも聞いたことがあります。
あるいは、香港経由で送金する方法です。
ただ、香港は完全に中国の一部となってますので、先述の一人当たり5万米ドルの制限はあります。
その規制を掻い潜って送金しようとすると逮捕されるリスクがあるので、慎重に行う必要があります。
日本に法人を設立して法人に送金する方法、時計等の高価な小物を持ち込んで日本で換金する、
仮想通貨で送金する等涙ぐましい努力をされている中国人もいると言われてます。
とは言え実態はよく分からず、数億円の物件を購入している中国人も多くおりますので、
何らかの方法で資金を日本に持ち込んでいるのは間違いありません。
こんなに苦労しても日本の不動産を購入したいと思っている中国人の理由は何なんでしょう。
一つには移住先を確保しておきたいという思惑があるのだろうと思います。
特に子供達の移住先だと思います。
アメリカの次期大統領がトランプ氏に決まり、ただでさえ経済状況が芳しくない昨今、
米中関係が悪化していくことを危惧していることもあるでしょう。
また台湾有事が起こった時の中国経済のダメージを想定している中国人もいるでしょう。
不動産に関しては、中国ではバブルが崩壊し不動産価格の暴落が起きて、
無理して借金してまで中国の不動産に投資していた中国人は、現在非常に厳しい状況にあります。
また、中国の不動産の土地は地方公共団体から借りているもので、所有している訳ではないので、
土地の所有権が持てる日本の不動産はとても魅力的に写っているようです。
昨日、中国から来日された方に日本の不動産をいくつかご紹介させていただきました。
当初4人で来日すると聞いてましたが、結局来日できたのは1人だけでした。
直前になって中国政府から出国を認めてもらえず、日本にやって来ることができなかったのです。
弊社としても大変残念ではありましたが、中国の人とのビジネスは最後まで何が起きるか分かりませんので、
ある意味想定内でもありました。
次に来日できた時にはまたお世話させていただこうと思います。