秋の気配を強く感じられる陽気になってきました。
もう9月も終わろうとしている時期だから例年であれば当然の陽気なのですが、
一昨日真夏にもなることのなかった熱中症になってしまいました。
ある意味体も四季を忘れてしまったのかと変調を来しております。
日本各地で熊が人里に現れ、人が襲われたり、農作物を食い荒らされたりしてます。
そんな中、自治体の要請でヒグマ駆除のために発砲したハンターが猟銃所持を取り消され、
それを不服としてハンターが起こした訴訟が最高裁で審理されています。
果たしてどんな判決が出るのか注目したいと思います。
東京こどもすくすく住宅認定制度
2024年の合計特殊出生率は1.15で、前年の1.20から大幅に低下し、史上最低を更新しました 。
出生数も過去最低を記録し、68万人台に初めて落ち込みました 。
対して死亡者数は、およそ160万人と増加しており、年間に100万人近く人口が減り始めています。
このままだと労働人口が減り続け、想定より早く年金、社会保険などの制度維持が難しくなっていくことが危惧されます。
そのため毎年のように国会では、子育て支援について議論が交わされ法として成立したものも少なくありません。
住宅に関しても様々な支援策が出されていますが、その効果はデータではほとんど現れていないと言わざるを得ません。
そんな状況の中、東京都では子育て世帯向け住宅整備費用を補助する「東京こどもすくすく住宅」の運用を始めました。
東京都が推進する「東京こどもすくすく住宅認定制度」は、子育て世帯が安心して暮らせる住宅を認定し、
補助金やPR支援、金利優遇などでバックアップする支援策です。
制度概要と認定対象は以下のようになります。
開始:2023年4月よりスタートし、2025年5月に戸建住宅も対象化されました。
認定モデル(いずれも集合・戸建いずれも対象):
セーフティモデル(安全重視)
セレクトモデル(事業者の特色を生かす柔軟性)
アドバンストモデル(最高基準、設備とコミュニティを重視
補助金例(新築賃貸集合住宅):1 住戸あたり最大200万円、さらに交流促進施設に最大500万円
具体的な事例をご紹介します。
◆ ローレルコート船堀(集合住宅)
指はさみ防止扉、面取りされた壁・柱、ベビーカー対応マルチ底板、チャイルドロック付き浴室ドア、人感センサーライト、
スイッチ位置を床上約1,000 mmに設定など、安全性に配慮
◆ リリファ西葛西(アドバンストモデル)
広めの玄関スペース(ベビーカー収納可)、人感照明、ソフトクローズドア、安全ガラスドア、手すり配慮、対面式キッチン、
食器洗乾燥機、安全な水回り、広い浴室や呼び出しチャイムなど、多様な子育て配慮機器を完備
◆ THE MACHIDA CLASS PROJECT(町田市初のアドバンストモデル)
はさみ防止扉、人感照明、モニター付きインターホン、安全水栓や浴室設備、チャイルドロック付きコンロ、
充実の共用コミュニティ空間など、安全・快適・効率の設計を両立
戸建住宅への展開と補助制度
2025年5月より戸建住宅も認定対象に拡大。
戸建ならではの基準(屋内階段の転落防止や防犯対策など)が追加されました。
補助率は新築・改修、賃貸・分譲で異なりますが、たとえば改修型賃貸のアドバンストモデルでは
1戸あたり最大260万円など、充実した支援も多数あります。
ただ、現時点では戸建住宅で「東京こどもすくすく住宅認定制度」を実際に認定を受けてる具体物件の名称・完成事例 は、公開資料で確認できるものがまだ見つかっていません。
この制度も何年かしたら、目に見える効果は無かったと言われ、形骸化し、有名無実となってしまうのでしょうか?
今の日本において出生率の改善は何にも増して重要な対策であると思いますので、
是非とも効果が期待できる施策を打ち出すされるよう新たに誕生するであろう政権に期待したいと思います。