【2024/03】資産運用通信簿 ◆ NISA(つみたて投資枠)編

お役立ち情報・ネタ

去年から開始したこの連載も、どうにかこうにかで何とか半年、続けてくることが出来ました。

これまでレポートのスタンスとしては、NISA を始めるか否か、その “検討の手助け” をする為の内容にてお送りすることに徹してきました。

「とにかく始めた方が良い! 始めないと損だよ!」

世の中には明示的、暗示的を問わず、NISA に関しこういった空気をまとった情報が多くを占めています。独立系のファイナンシャルプランナーを名乗る者として、“始める為の後押し” という、“偏った” 内容での記事展開はどうしても気に喰わず。ですから、汗だくで石橋を叩き壊し、肩で息をしながら「ほらやっぱり…」と言うようなタイプの人にこそ読み続けて頂くことを目標に笑、毎月執筆を重ねています。

ただ、それでも、です。

NISA 、引いては投資について理解を深める上で最も近道となるのは、やはり取り敢えず、始めてもらうことだったりします。

どんなに出来の良い手引書を読んでも、他所の人の運用状況を覗き見しても、それを自分事として取り組めない限りは身につきません。よく聞く表現を借りてくるならば、一度も乗らずに自転車の乗り方を、一度も水に入らずに泳ぎ方を、マスターしようとしているのと同じなんです。

NISA 口座は無料で開設でき、投資額は100円単位で設定が可能です。ですから、NISA に投じるお金を1円も戻ってこない“授業料”と考え、月にいくらまでなら出しても良いか、をお考えになってみるのはいかがでしょう。どうしても肌に合わなければ止めれば良し(投資額を0にしてほったらかしで OK)、そうでなければ、お月謝の概念は捨て、より本格的に向き合っていかれるのが良いかと思います。

それでは 2024年2月末日 時点の運用実績、いってみましょう。

①資産推移

◇つみたて投資枠は年間120万、月額10万ずつの積立(買付)が上限
◆“取得額”は、これまでに買い付けた投資信託の買付総額
◆“評価額合計”は、買い付けた投資信託の現在の価値を示す
◆評価額合計が取得額を上回っていれば、運用状況として利益が出ている状態。この見込利益を “含み益” と言う
◆上記、逆に損失が出ている状態であれば、その見込損失を “含み損” と言う
◆“評価損益” は、取得額に対する評価額合計の増減の具合を記した数字。含み益なら赤い字、含み損の状態に陥れば青い字になる
◆評価損益のカッコ内、%の数値は “評価損益率” 。例えば100万円投資して125万円になっていれば25%、50万になってしまうと-50%

●最新の運用成績として、これまでの投資額(200,000円)に対し 14,365円 の含み益(赤い字)が出ており、その結果、評価額合計が 214,365円 と増加
●含み益は前月の 4,886円 から約 9,400円 増えて 14,365円に、また評価損益率は前月の 4.88% から 7.18% に、それぞれ伸長

②保有商品一覧

■全世界株インデックス(ACWI:アクウィ)に連動する投資信託を集中買付
■モニター目的で S&P500 指数に連動するファンド、新興国指数に連動するファンドを小額買付
■評価損益は現状、どの投資信託もプラスになっている(含み益が出ている)が、その利益率は異なっている

③積立設定

▼引落方法ごとに毎月1日と8日、2回に分けて10万円分を買い付ける設定
▼運用方針は旧つみたて NISA を開始した 2021年より変更無し、そのまま現行 NISA へ継承
▼現時点で設定変更の検討必要性を感じるような状況の変化は無し

最後に、いつもより少しだけ深堀りをしておきます。

私がメインで買い付けているのは、北米の総合金融サービス会社である MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が算出・公表する全世界株式指数、ACWI に連動する投資信託です。こう書くと全くもって分かりにくいので、口語表現を用いて、もの凄く大雑把に、かつひいき目も込めて言い直します。

私がメインで買い付けているのは、

 ①世界中のイケてる会社、トップから数えて約 3,000社 の株を
 ②最近の儲け具合や会社の規模に併せてバランス良く
 ③買ったり売ったりするのを機械的に、延々と続けてくれる

投資信託です。

投資信託と呼ばれる金融商品を買う、ということは、投資(という行為)を、信じて、託す(任せる)ということ。どの投資信託を買うか、ということはつまり、誰を信じて任せるか、ということと大体同じ意味です。積立の設定を変える時というのは、今まで任せていたのが信じられなくなってしまった時… と言えますね。私に関しては、脇目も振らず ①~③ を続けてくれるのが最も確実なやり方だ、と、こう信じ続けているわけです。

X(旧 Twitter)ではさらに踏み込んだ話や、時にはクセの強い持論を書き殴っていることもありますので笑、宜しければプロフィールページのリンクよりご覧になってみて下さい。

それでは来月の通信簿もどうぞお楽しみに。

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