『サブリース”未納トラブル”続発! 悪質な管理会社の実態とは!?』
https://onl.sc/d7mwwau の続きです。
未納が数か月経ったある日、S社から今度は「管理会社変更のお知らせ」という通知が届きます。
「管理会社が変更になります。そのため、サブリース契約も自動的に〇〇〇〇〇〇社(以後、L社と呼びます)へと変更されます」という、一方的な通知でした。さすがに突然の通知に戸惑った加藤さんは、S社の担当へ連絡を取りました。担当から「管理を一括移行するように社内で決定された、問題はない」という説明を受けましたが、賃料引き下げの一件もあり、加藤さんの不安は高まっていきました。
しかし、お仕事の繁忙期と重なっていたこともあり、加藤さんは送られてくる郵送物を確認する暇もない状況でした。ようやく仕事がひと段落し、状況を落ち着いて整理してみると、実に10か月間にわたり、サブリース賃料の未納が続いていました。この間に、S社からL社へサブリースの契約先は変更されていましたが、引き継いだはずのL社からも、1円も賃料が振り込まれていません。
「1年近く家賃を未納されていた」事実を把握した加藤さんは、両社ともに事情説明を求めました。S社とは連絡がつき、経緯の説明やその後の保障などやり取りできた反面、新しい契約先のはずのL社とは、いっさいの連絡がつきません(なお、その状況は当ブログ執筆時も継続しており、現時点で賃料振込は1円もされていません)。
解決方法を検討しようにも、契約当事者である相手方とまったく連絡の取れない状況に、加藤さんは強い不安を感じました。ただでさえ、投資額が大きく運用期間が長期にわたる不動産投資です。このままさらに、1年、2年と家賃が入ってこなかったら…? 実際に、L社など存在していなかったとしたら……?
「このまま物件を持ち続けていたら、大変なことになるのではないか……?」
加藤さんは、売却を決断しました。ご自身でサブリーストラブル事例を検索されるなか、本サイトにたどり着きご相談を受けました。
まさに現在進行形で同様案件を手掛けていた私は、ひとつひとつ状況を紐解いて売却方法を模索していきました。加藤様はS社、L社へ対し法的手続きを取る可能性があるため、ブログ内で詳細の記載は差し控えますが、結果として、時間は要しましたがL社との契約解除~売却手続きを無事に行うことができました。
契約時にはメリット、利点しか説明されませんが、賃料引き下げのリスクや一方的な契約解除、解除時の金銭トラブルなど多くの問題を抱えるサブリース契約。なかでも最近、当事例のような「未納問題」によるお問い合わせが非常に増えています。
同様のケースでお困りの方。現状それほど困ってはいないが、セカンドオピニオンとして見解を聞きたい方。一刻も早い問題解決に力を貸してほしい方。まずは、古本までお気軽にお問い合わせください。少しでもオーナー様のお力になれれば幸いです。
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